きょうだい支援実践報告会に参加してきました!④グループディスカッションの様子

9/15(日)に東京で行われた、「きょうだい支援実践報告会」レポート第4弾です。

午後の部のグループディスカッションについて。

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FBにシェアしたときに、写真とかイラストがないとなんか味気ないなと思って、イラストACさんからダウンロードしてきました。笑

 

①~③はこちら↓

 

shiroayu.hatenadiary.jp

 

 

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午後は5~6名のグループに分かれてディスカッション。

1部「障がい・慢性疾患」

2部「(支援の)関心時期」

3部「地域」

のカテゴリーであらかじめグループ分けされており、近い環境できょうだい支援をおこなっている人たちが、ざっくばらんにおしゃべりできる時間でした。

 

 

◆ボランティア問題

 

1部では、障がい児・者のきょうだいを対象にしたきょうだい支援をしているみなさんとご一緒させていただきました。

 

話題はもっぱら「どうしたらボランティアさんに参加してもらえるか」……。

というか、わたしがもちかけたんですけど(^^;)

 

同じグループに、きょうだい支援の大大大先輩、「きょうだいの会 横浜」の諏訪智広さんがいらしたので、ご相談せずにはおれなかったのです……。

 

Shriabeは、初めて申し込んでくれたきょうだいさんとは、距離と時間が許せば当日を迎える前に1度会わせていただいています。

きょうだいさん・保護者の方・わたしの3名、もしくは障がいをもつ兄弟姉妹ちゃんも含め4名で少しおしゃべりします。

遠くのきょうだいさんや、日程が合わなくて会えない場合は、電話でおしゃべりさせてもらっています。

 

全然知らない人・知らない場所に置いていかれるのは、きょうだいさん不安だと思うのです。せめてわたしとだけでもお顔を合わせておければ、ちょっとは違うかな?という点と、

あとは、2時間とはいえたいせつなお子さんを預けるのは、親御さんも心配だと思います。

どんな人間がきょうだい会をおこなっているのか、親御さんにも事前に知っておいてもらったほうが、安心かなと思うからです。

 

前置きが長くなりましたが、こうしようと思ったのは、きょうだい会 横浜さんは、初めてのきょうだいさんには必ず「家庭訪問」していると、一昨年の実践報告会で伺っていたからなのです!

諏訪さん曰く、「おうちに伺うと、きょうだいさんがどんな環境で育っているのかがだいたいわかる、障がいをもつ兄弟姉妹さんに会えればもっとわかる」とのこと。

 

きょうだいさん一人ひとりをたいせつにした、すーっごくいい習慣だなあと思ったのです!

という、まあ大体にしてShirabeはちょこっとずついろんなきょうだい支援団体さんからまねっこさせてもらってるんですけど笑、諏訪さんの家庭訪問を参考にさせてもらって、「事前にお会いする」というふうにしたのですね。

 

話が大きく逸れましたが……

「大人きょうだいさんにボランティア参加してもらえたらなあ」

「学生さんにもっと興味をもってもらうにはどうしたらいいかなあ」

などなど、いろいろとみなさんにご相談させてもらいました。

みなさん、そこは常に頭を悩ませていることらしく……。

少ないときょうだいさんへ目が届かなくなってしまうのですが、多ければいいというわけでもなく。

お出かけする場合は交通費のこととかお礼のこととかもあり……

ボランティアさんを頼んでいる団体さんは、きょうだい支援にかかわらず多いと思うのですが、どうされているのか伺いたいです。

 

 

◆続けるにはどうしたら?

 

2部は「幼年期・学齢期・思春期」のきょうだいさんを対象にした支援団体さんたちとディスカッション。

 

お仕事で理学療法士をされていて、働かれている看護施設ですでに何年も「家族支援」の一環できょうだい支援もおこなっている、という方がいらっしゃいました!

 

事業としてきょうだい支援をおこなうって、すごく進んでる! すばらしい!

 

その方がおっしゃるには、家族支援できょうだいさんも来ていいよっていうのではなく、もっとつっこんで、きょうだいさんのための支援がしたいとのこと。

だから、そのヒントを得たくて参加しましたとおっしゃっていました。

 

そうそう、そうなんですよね~!

わたしも2年前、具体的なきょうだい支援の仕方を知りたくて、参加させてもらったのでした。

「そうだったそうだった~」と思って、人知れずうれしかったです。笑

 

で、「熱意をもって(きょうだい支援を)継続するにはどうしたらいいか?」ということをみんなで考えました。

すっごく簡単にまとめると、「無理をしない」「自分を労わってあげながら」ということ。

 

わたしは、Shirabeを細く長く続けたいと思っていて、そりゃ太く長くできればいいですけど、それだと絶対もたないと思うからです。

たとえば、数年だけすっごくがんばって、いろいろやって、でもぷつんと切れちゃってShirabeがなくなっちゃうってことになったら、悲しいです。

もしかしたら、今は興味がないけれど、数年後、成長して何か悩むこととかがあって、「あっ そういえばずいぶん前だけど『きょうだい会』っていうのがあるって聞いた気がする! 連絡してみよう!」って思ってくれたきょうだいさんがいたとして、

そのときShirabeがなかったら、そのきょうだいさんはすごくがっかりすると思います。

「きょうだい会」は存在することに意味があると思うので、とにかく続けたいと思っています。

 

 

◆場所や告知の仕方

3部は、「地域」で集まりました。

みんな現在きょうだい会をおこなっている方ばかりだったので、自然と話題は

「どうしたらもっときょうだいさんに来てもらえるか」

「どうやったらもっと知ってもらえるか」

ということに……。

 

告知の仕方はなかなかむずかしいです。

Shriabeでは、今年度は、太田市手をつなぐ親の会さんにお願いして会員の方にリーフレットを配ってもらったのですが、だからといって参加者がすごく増えるわけではないんですね。

でも、「きょうだい会ってものがあるんだなー」と、少しでも目に留めてもらえるだけでも、配布してもらう意味はあるかなと思っています。

まだまだきょうだい支援自体の認知度が低いので、「そういう支援がある」「きょうだいはケア対象なんだ」という認識を持ってもらうことから始めるという意味では、「紙を撒く」価値は存在すると思います。

 

前述しましたが、数年後に「そういえば!」って思い出してくれるきょうだいさんや親御さんがいないとも限らないので。

 

あと、このグループは5名中4名が「きょうだい」で、1名だけ施設職員さんで、「働いていて、きょうだいさんに接するうちに、(きょうだい支援は)たいせつなことだなと思うようになって……」という方でした。

我々4名は、自然とその方に向かって合掌していましたよ。笑

いやもう、ほんとありがたい~……仏様のようだ……

 

 

あっという間の2時間半の午後の部でした。

 

もっといろいろ「勉強になったー!」「そうか、この方もそんな苦労が……」という、感銘を受けるお話をきかせていただいたりもしたのですが、

どこまでブログで公表してもいいお話なのかわからないので(個人的なお話もありましたし)、このあたりで。

そんな理由もあり、結局Shirabeの話ばかりになってしまったようで、すみません。

 

きょうだい支援実践報告会は、東京と大阪で毎年かわりばんこでおこなわれています(ただ、順当にいくと来年は大阪の予定ですが、オリンピックもあるし、どうかな?といったところのようです)。

きょうだい支援に現在携わっている方だけでなく、これから団体を立ち上げたいなという方や、お勤め先での家族支援の一環にしたいなという方など、きょうだい支援に関心のある方でしたらどなたでも参加可能です。

 

現在の日本のきょうだい支援の現状を知る、最先端の会ですので、関心のある方はぜひ参加してみてくださいね。

 

 

長々とお付き合いいただき、読んでくださり、ありがとうございました!

 

 

おわり