きょうだい支援実践報告会に参加しました!①「きょうだい」は「ヤングケアラー」?

 

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毎年「きょうだい支援を広める会」さんが主催している、「きょうだい支援実践報告会」。

今年は、9/15(日)に東京都中央区の「協働ステーション中央」にて開催されました。

 

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廊下がなんだかとってもかっこよくて(むき出しの配管……萌)、つい写真を撮ってしまいました。

地元の人でないとなかなか入れない建物に入れるのも貴重な体験です!

 


今回は「慢性疾患や障がいのある子ども・成人のきょうだいへの支援の経験共有とネットワーク拡大」が今年の主なテーマ。

 

一昨年初めて参加させていただいたときは、まだShirabeは存在しなくて個人での参加だったので、「Shirabeの銀鏡さん」と呼ばれて、うれしかったです!

 

午前は各地の団体さんのきょうだい支援活動報告、午後はグループに分かれてのディスカッションでした。

 

いろいろ学んできたので、記録もかねてレポートを……と思ったらすっごく長くなりそうなんで、何回かに分けます……。

お付き合いいただけると幸いです。<(_ _)>

 

 

◆イギリスのきょうだい支援の会Sibsによる学校での取り組み

「きょうだい支援を広める会」の有馬さんと滝島さんが、イギリスのきょうだい支援について紹介してくださいました。

イギリスはアメリカ同様、きょうだい支援に関しては日本よりも数段階進んでいて、支援学校ではない、いわゆる”普通の学校”でも、きょうだいに対する支援が為されています。

 

イギリスでは、きょうだいは「ヤングケアラー」としてカテゴライズされ、ケア対象・支援対象とされるそう。

ヤングケアラーとは、家庭内に介助・介護が必要な家族がいて、幼くしてまたは若くして介護者となる人のことです。

まだまだ自分自身が成長過程で、心身ともに大きく揺れ動く時期。

勉強や人間関係など自分のことで手いっぱいの年代に、家族の介助・介護をしなければならない負担は、大人に比べてどれだけ大きく感じることか。

 

想像に難くないと思います。

 

集中できなくて宿題が間に合わなかったり、いろいろなことが頭を駆け巡って、感情が抑えきれなくて教室で泣いてしまったり。

そういったきょうだいさんたちを、学校側がサポートする取り組みがあるんだそうです。

 

 

去年の12月に、しぶたねさんに群馬でシブリングサポーター研修をしていただいた際、たくさんの方にご協力をいただいてチラシを配りました。

特別支援学校や放課後等デイサービス、行政の福祉課やリハビリ施設などが中心です。

 

きょうだいさんの生活の中心である”普通の学校”の関係者にも届いてほしくて、教育委員会さんにお願いして、太田市内のみですが各小中学校に1部ずつ配っていただきました。

あとは学校側の判断で、先生たちだけで回覧するなりコピーして配るなりするはず、とのことでした。

でも、少なくともうちの子の通っている学校では配られなかったし、先生方の間で回覧されたのかどうかもわかりません。

 

 

「きょうだい」について、通常学級の先生方が少しでも知っていてくれていれば、きょうだいさんの日常はもっと過ごしやすくなるかもしれないと思います。

少なくとも、意図せずに心ない一言を放ってしまうことはなくなるんじゃないでしょうか。

また、障がいのある兄弟姉妹の面倒を学校でも任せてしまったり、

自分の兄弟姉妹でなくても、クラスにいる障がい児のお世話係にしてしまったり、

そういう「〇〇さんなら慣れてるから」という理由で、本人の意向を無視して(先生は無視してるつもりはない)仕事を任せてしまうこともなくなるのでは。

 

 

ただ、ただですよ。話が飛躍するかもしれませんが、例えばシブサポを受けたり、きょうだい児についての本を読んだり、方法は何であれ、すごく感銘を受けた先生がいるとしましょう。

先生は、「きょうだい児がそんな思いをしていたなんて!」と、目からうろこなものだから、教え子たちにも伝えたくて仕方がない。

そうすることで、クラスのAさんがBさんを、支援級に通っている兄弟姉妹のことでからかうこともなくなるだろう!

そうすれば、Bさんはもっと心安らかに学校に通えるに違いない。

クラスのみんなも、Bさんのことをもっと気遣ってあげられるだろう。

 

だから、次回の学級会のテーマは「きょうだい児の気持ちについて考えてみよう」にしよう!

 

とか、そういうのは……どうなんでしょうね。

 

自分の名前を出されなくても、わたしは嫌かもしれません。

内容によるのかもしれないけど、自分のクラスメイトが「自分の気持ち」についてあれこれディスカッションしているのって……う~ん……

 

「やかましいわ」ってかんじかも。笑

 

でも、同じこと言いますけど、内容によるんだと思います。

内容っていうか、アプローチの仕方? 学習の方法?

 

障がいのある兄弟姉妹のことを、友だちやクラスメイトに隠しておきたい子ももちろんたくさんいるわけで(っていうかそういうきょうだいさんのほうがたぶん多い)、

自分の名前は出されてなくてもきっと冷静でいられない子はたくさんいるんじゃないかと思うので、不用意にディスカッションのテーマにしてほしくないなとは思います。

 

じゃあどうしたらいいんでしょうね?

わたしも、どうしたら子どものころの自分が満足なんだろうかって考えてみたんですけど、今ひとつわかりません。

大人きょうだいと話し合って、それから子どもきょうだいちゃんたちにも聞いてみて、どうするのがいいのか考えてみたいなって思います!

 

つづくー