iitokoで「きょうだいの気持ち」についてお話しさせていただきました

f:id:shiroayu:20180624075921j:plain

「がんばるお母さん支援事業iitoko(いいとこ)」さんは、高崎市吉井町にあります。

 

わたしの子どもたちがまだ幼稚園に入る前から、あそびに行かせてもらっているたいせつな場所です。

 

「障がいがあるとかないとか関係なく、みんなが尊重し合って笑って過ごせる場所がつくれないものかなあ」

 

と、ぼんやり考えていたときにiitokoさんのチラシを見て、

 

「ぜひお話を聞かせてもらいたい!!」

 

と思い、週末の「あそびの広場」に子どもたちを連れて代表の浅香さんにいきなり会いに行ったのがはじまりです。

 

カーブを曲がったところに突然現れる一軒家は物理的にも心理的にも垣根がなく、オープンですてきな場所。

田舎のおばあちゃんちに遊びに行くような感覚で訪れています。

 

その大好きなiitokoさんの「お母さんの集い」で、6月23日(土)、きょうだいの気持ちについてお話をさせていただきました。

 

なにぶん複数の視線のなかお話しするのは初めてなので、内容もさることながらうまくしゃべれるか心配でした……。

他県のきょうだい会の方や、お仕事で講演会を何十回とこなしているShirabeのスタッフにアドバイスをもらって、自分なりに資料と心の準備をきちんとして、お話しさせていただきました。

 

参加してくださったのは6名。

それぞれ、お母さまの立場・きょうだいの立場・障がいをもつ兄弟姉妹の立場の方がお話を聞いてくださり、関心を持っていただいて本当にありがたく感じました。

 

振り返ってみると反省点も多々ありますが、「きょうだいの気持ち」について、ほんの少しでも「なるほど」と思っていただけたようで、ホッとしています。

 

「きょうだいがもちやすい気持ち」というものはありますが、みんながみんなそう感じているわけではなく、あくまで一例です。

 

それでも、この話がきょうだいさんについて考えるきっかけになったり、対応に悩んでいる親御さんにとって小さなヒントにでもなってくれれば、本当にうれしいですし、

同じきょうだいの立場の方が「こう感じている(いた)のは、自分だけじゃないんだ~」と、安堵の気持ちをもってくださったら、きょうだい仲間としてはこの上ないよろこびです。

 

今回、ご自身が障がいをお持ちの方も「きょうだいがどういう気持ちでいたのか知りたい」と参加してくださって、とてもうれしかったです。

 

わたしの弟は重度知的障害者で、会話ができません。

なので、姉のわたしのことを彼がどう思っているのか、わからないんです。

(両親がいうには「親と違って甘えが通用しないおっかない存在」だそうです。笑)

 

きょうだいがどんな気持ちを持っていたとしても、それは障がいをもつ兄弟姉妹のせいでは決してありません。

原因はそこにあったとしても、彼らのせいではないです。ご両親のせいでもないです。

 

「きょうだいの気持ち」についてお話をすることで、多少なりとも傷ついてしまう家族の方がいらっしゃるかもしれません。

もしつらく感じる方がいらしたら、本当に申し訳ないです。

でも、つらく感じるということは、それだけきょうだいさんに心を配っているということであり、きょうだいさんはそれを知ることで救われると思うのです。

 

きょうだいさんが悩みを抱えていたとして、その種は障がいをもつ兄弟姉妹なのかもしれませんが、彼らには責はない、ということだけは、きちんと伝えなければならないと学びました。

 

貴重なチャンスをくださったiitokoさん、どうもありがとうございました。

 

最後に、参加してくださった方が

「自分は視覚障がいをもつ家族がいて、そのことを外に対して『恥ずかしい』と感じてしまうことで自分を責めていたけれど、そう思ったってしょーがない!って思っていいんだって知って、救われた気分です」

と言ってくださったことが、ほんとにほんとにうれしかったです。

 

機会がありましたら、ぜひiitokoさんに遊びに行ってみてください。

がんばるお母さん支援事業 iitoko

 

 

※資料に使用させていただいた優しい雰囲気のかわいいイラストは、「イラストAC」さんから拝借いたしました

 

 

「みんなの学校」を鑑賞しました

「みんなの学校」というノンフィクション映画をご存知でしょうか?

 

正式な学校名は「大阪市立大空小学校」。

 

大阪府に実際にある公立の小学校で、全校生徒は約270名(違っていたらすみません)のちいさな学校です。

その学区の子どもがたくさんになりすぎて、もうひとつできた、という経緯だそうです。

 

5月27日(土)、おとなり伊勢崎市で、映画上映会&当時の校長先生である木村泰子先生の講演会がありました。議員さんもたくさんいらしていて、とても注目されているんだなあという印象を持ちました。

 

感想は、ひとことでいうと、

「日本中の小学校が『みんなの学校』だったらなぁ~」

ということ。

 

障がいのある子もない子も小さなころから交流があれば、

「あの子障がい者、わたし健常者」という意識ではなく、「個人対個人」として付き合うことができれば、

もっと、みんなが暮らしやすくなるのになあと、ずーっとずーっと思ってきました。

 

たとえばじっとしていられない子や、ときどき叫ぶ子、てんかん発作がある子、パニックを起こしやすい子などを、小さいころから身近にいて知っていれば、街中で見かけただけの知らない人でも、かつてのクラスメイトと同様に接することができると思うのです。

「住む世界の違う障がい者」ではなく、「そういう特性をもった人」だからです。

 

「みんなの学校」は、障がい児とか健常児とかで教室を分けることなく、みんないっしょに学校生活を過ごします。

 

できる子が、できない子に手を差し伸べる。

”できる子”と”できない子”は、いつも同じじゃなくて、場面場面で変わります。逆になる場合もある。

障がい児を健常児が助けるのではなくて、そのとき困っている子を、余力のある子が助けるのです。

その日いちばん困っている子が、その日の「特別支援対象者」。

 

みんな同じ教室で学ぶことで、みんながお互いから、数値化できないたいせつなことを学んでいる。

国語や算数といった、点数の付けられる学力以上の、目に見えない学力を身に着けていく。 

 

世界中の小学校が大空小学校のようだったら、世界中の社会がみんなの学校のようになると思うのです。

 

みんなが過ごしやすい社会になりますよね。

 

 

それから……

いろいろな特性をもつ子どもが同じ場所で育つという環境は、家庭とちょっと似ている部分があるのかな……と感じました。

きょうだい会Shirabeは、「障がい児と同じ家庭で育つ健常児」を支援対象としています。

支援理由のひとつとして、家庭内で親御さんは比較的手のかかる子にアテンションが向かいやすく、手のかからないきょうだいさんは寂しい思いをしがちだから、です。

 

よろこんでお手伝いをするきょうだいさんもいますし、兄弟姉妹は自分よりも大変な思いをしているのだから仕方がないと納得しているきょうだいさんもいます。

それでも、一抹のさびしさというのはぬぐい切れないと思うのです。

 

ただ、「さびしさ」というマイナス面だけでなく、兄弟姉妹の行動について「なぜ今こうしたのか」「じゃあ、今後はどうすればいいか」という考えを何度も巡らせることで、深い考察力や鋭い洞察力が身に付きます。

これはプラス面ですよね。

 

うーん、つまり、「みんなの学校」も、多くの児童の学びにつながるかけがえのない成長がある半面、表面にあからさまには出てこないさびしさをかかえた児童も、もしかしたらいるのかしら……と感じたのです。

映画からは読み取れないので、なんとも、想像でしかないのですが。

 

でも、先生と両親は違いますし、学校と家庭も役割が全然違いますから、これはわたしがうがちすぎ、というか、きょうだい目線すぎるのかもしれません。

きょうだい間と違って、学校はほかにもクラスメイトがたくさんいますし、自分にばかり責任がのしかかるようなプレッシャーや、かまってもらえないさびしさ、なんかもないですよね。

 

 

もし可能であれば、卒業生の、子ども側からの大空小学校に対する思いや、通っていたころ考えていたことなどを、伺ってみたいなあと思いました。

 

 

 

木村先生が講演会で、大空小学校は地域の学校で、授業は常にオープンで、授業は地域の人に助けてもらっていると仰っていました。

 

でも、世の中には恐ろしいおとながたくさんいて、子どもたちを狙っています。

彼らからたいせつな子どもたちを守るために、学校はどんどんクローズになっていっています。

 

安全にオープンな学校にするにはどうしたらいいのでしょう?

地域の人々が子どもたちを守り育てたいと思ってくれるような学校にするには、なにが必要なんでしょう?

特別支援級をつくらずみんなで同じ教室で学ぶには、いったいどれだけの人員が必要なんでしょう?

わたしの子どもが通う小学校は600名近い児童が在籍する大きな小学校だけれども、それでも「みんなの学校」になれるでしょうか?

そのためには、保護者である前に「地域のおとな」であるわたしは、具体的には何をすればいいのでしょう?

 

 

わたしがここでこれ以上つらつらと感想を書いたり(もうじゅうぶん書いたけど)、木村先生がこう仰っていて共感したとか、このへんもっと具体的に知りたかったとか書いてもきっとあんまり意味がないので、機会があればぜひご自身でご覧ください。

 

講演会を聞くことができるチャンスが、近隣でまたあればいいのですが……。

というのも、誘えばよかった~! という人が何人もいるのですよ。

第2回きょうだい会Shirabeは「ふうせんフェスティバル」でした!

 

5月27日(日)は、きょうだいさんのみ参加型の、通常きょうだい会Shirabe 第2回目でした!

 

この週末は修学旅行の小学校が多かったらしく、参加者は3名(2・3・4年生)と少なめでしたが、7名の大学生ボランティアさんと一緒に楽しく遊びました~!

 

春も終わりの今回は、題して「ふうせんフェスティバル」!

ペンシルバルーンという細長いふうせんをつかってバルーンアートしたものを使って遊びました。

 

今回のプログラムは、こんなかんじ。f:id:shiroayu:20180529052226j:plain

自己紹介は、きょうだいさんもボラさんもスタッフもごちゃまぜで順番にしていきました。

流れできょうだいさん3人ともすらすらっと自分の名前と学年を教えてくれました!

 

改めてする自己紹介は緊張しちゃうかもしれないけど、「〇〇です!〇年生です!」はい次! みたいのだと人見知りさんもさらっと言えちゃうかな? どうかな?

 

自己紹介の仕方から毎回つらつらと考えているShriabeです(笑)

 

 

そして、前回のフルーツバスケットが楽しすぎて、またやる(笑)

f:id:shiroayu:20180529054235j:plain

わたし(銀鏡)は今回写真撮影係だったので参加できなかったのです……残念。

一緒にやりたかった~ フルーツバスケット楽しいんだよな~。

前回のパパ・ママとちがって、ボラのお兄ちゃん・お姉ちゃんは動きがやさしかったです(笑)

 

そして、

 

「学校が好きな人!」

 

で、小学生も大学生も微動だにしないという事態が発生(笑)

えぇ~!? そうなの!? じゃあ、

 

「学校が好きじゃない人!」

 

で、わーーーーーーーっと走ってました。ははは。

 

フルーツバスケットの後は、プログラムに描きそびれちゃいましたが、「手ばたき集合」でグループ分け。

 

音楽がかかっている間うろうろして、音楽が止まったら手ばたき。

たとえば「パン パン パン 3人!」と号令がかかったら、近くの人と3人でグループになるのです。

 

きょうだいさんたちは、きょうだいさんたちで固まるんですよね~。

子どもたちが目配せし合って、ぎゅっとグループでまとまる様子がすごくかわいかったです。

 

ボラさんとのグループ分けがしたかったので最後は離れちゃったのですが、やっぱり子どもたちだけで何かする、っていうワークも入れたいなぁと思いました。

 

 

今回、つくったバルーンアートは「ふうせんひこうき」と「ふうせんネズミ」。

ふうせんひこうきは、ペンシルバルーンに紙のおもりと羽をつけたもの。

ネズミは、ぎゅっぎゅっとねじってつくる、まさにアートなあれです。

 

ひこうきはきょうだいさんにつくってもらって、

ネズミは小学生のちいさな手ではむずかしいので、ボラさんにつくってもらいました。

 

ふうせんネズミ→f:id:shiroayu:20180529051702j:plain

でも後ろ足もつくってあるから、これは犬……!?

 

ボランティアさんにはいつも開始1時間前くらいに集まってもらうのですが、今回は直前で習得する技術がたくさんあって、ちょっと大変だったかもしれません。

f:id:shiroayu:20180529060722j:plain←研修の様子。

でも経験者がけっこういたこともあり、おどろくほどの習得率の速さでした。

 

f:id:shiroayu:20180529060949j:plain

ひこうきづくり。

示し合わせたかのようにショートカットがあつまった、(勝手に)名付けて「チームショートカット」。

車のレースだったらなんだか警戒が必要そうなチーム名です(笑)

 

f:id:shiroayu:20180529061641j:plain

できたら飛ばしまーす! エーイ!

まっすぐ飛ばすのむずかしい! 輪にくぐらせるのは飛ばすほうも輪を持つほうもなかなか技術が要りました。

夢中になってみんな汗びっしょり。

 

f:id:shiroayu:20180529061911j:plain

ネズミはしっぽをひっぱって、ぴょんぴょん。

 

フラフープを回したりもして。

f:id:shiroayu:20180529062043j:plain

じょうず~!!

 

ふうせんリフティングは、まるいふうせんを手や足や頭でリフティングするものですが、なんと手で600回達成というつわものが!!

止めなければ1000回達成の勢いだったかも……!

f:id:shiroayu:20180529062547j:plain

頭でやってみたりボラさんとチームで何回続くか挑戦したり、3人それぞれ楽しみました!

 

あ! 全員で輪になってパスをまわしてもよかったな~! 

ふうせんまたやろう~。

 

 

ちょっと休憩してから、こんどは毛糸でドリームキャッチャーづくり。

 

わりばしや拾ってきた木の枝をクロスさせ、そこにぐるぐるとクモの巣のように毛糸を張り巡らせます。

 

f:id:shiroayu:20180529091200j:plain「やったことある~!」という経験者のきょうだいさんは、なんと4個もつくりましたよ!

 

f:id:shiroayu:20180529091550j:plain

こちらはお姉さんと協力して、くるくる~ くるくる~。器用です。

すごく集中して、職人の域。

 

自分用と、家族にプレゼント用をつくって、完成!

 

最後はふうせん空気砲(ペットボトルの底を切り取って、ふうせんを張ったもの)で的当てゲームをして、お菓子をゲットしました。

 

そして今回も、たくさんお土産を両手に持って記念の写真撮影パチリ。

すぐにプリントアウトしておうちに持って帰ってもらいました。

 

 

アンケートでは、みんな毛糸のドリームキャッチャーに「◎」。

やっぱり工作は外せない~!

 

 

今回参加してくれた3名は、第1回のときに参加してくれた子がふたり、初めての子がひとりでした。

みんな最初は緊張して表情がかたいのですが、参加2回目のふたりは最初からニコニコ笑顔で入ってきてくれて、

初めてのもうひとりちゃんも、だんだんとうちとけて笑顔を見せてくれました。

 

うれしい~!!

 

こうやって、少しずつきょうだいさんが、わたしたちスタッフと、ボランティアさんと、きょうだいさん同士と、で、顔見知り・お友達になって、

 

きょうだいさんにとって、Shirabeがいつも楽しい場所・羽を伸ばせる場所・素直になれる場所、なにか兄弟姉妹のことで困ったことがあったら相談できる場所、

 

に、なってくれたらいいな~と思います。

 

 

実はここ数日体調がすぐれなかったのですが、この日みんなで楽しく過ごしたら急によくなりました。

気持ちが上がるとやっぱり身体にもいいんですね~!

自分の健康のためにもShirabeを続けよう、と思った出来事でした(笑)

 

次回は7月8日(日)13:30~15:30「えんにちあそび」です。

プログラムは、申し込んでくれたきょうだいさんの学年を考慮してつくるので、決定するのがいつもギリギリなのですが、このテーマでレクリエーションを考えます!

どんなのがいいかな~ わくわく。

お申込み、お待ちしています!

 

それから、Shirabeはイベント保険に毎回入るようにしているのですが、今回からこの保険料を、太田市NPO法人「かれーらいす」さんが補助してくれることになりました!

(ワ~!! パチパチパチ)

ありがたいことです。

 

いろんな人に支えられています。 

 

 

 

 

 

重度知的障害をもつ弟が、グループホームに入りました

5月も半ばに突入しましたね。

上着を出したりしまったり、また出したり、気温の上がり下がりが激しかったですが、どうやら落ち着きそうです。

 

 

重度知的障害者の弟が、この4月からグループホームに入りました。

といっても、家から10分も歩かずに行ける距離。

 

自立の第一歩として実家から出すということは、両親がずっと考えていたことなので、大きな問題なく(小さな問題はたくさんありますが)ホームに住んで1カ月が経ち、ふたりともひとまずホッとしたところのようです。

 

グループホーム?? という方のために説明をいたしますと、まあ、寮生活みたいなものでしょうか。

弟は特別支援高校を卒業して以来、ずっと同じ作業所にお世話になっています(詳しくは、作業所内デイサービス)。

今までは実家から通っていましたが、4月からはグループホームから通っています。

週末は実家に帰ってきて、のんびりしています。

グループホームでもじゅうぶんのんびりしているでしょうが(^_^;)、それでもやっぱり、彼なりにストレスはあるようです。

それは何が原因というよりも、環境の変化によるものなので、大半は月日が解決してくれるでしょう。

 

同居の方々は重度の方ばかりではなく、軽度の方がほとんど。

もう年配の方がほとんどで、みなさんとても穏やかで、遊びに行くとニコニコと迎えてくれます。

食事の用意や洗濯など身の回りの家事をしてくれる世話人さん、ホームを運営する社会福祉法人の職員の方、みんな一生懸命です。

 

娘は弟の引っ越しのときからおじいちゃん・おばあちゃんとちょくちょくホームに訪れているので勝手知ったるで、弟に届け物があったりすると、自転車で持って行って上がり込み、共有スペースで一緒になってテレビを観ていたりします(笑)

 

わたしは弟が、実家以外の場所に住むなんて考えたことがありませんでした。

そもそも深く考えたこともなかったのですが、弟をグループホームに入れるという話を両親から聞いたとき、「そんなこと本当にできるのかな~」と思ったのです。

 

でも両親は、あれよあれよという間に手はずを整えて、彼のために彼が入れるような新しいグループホームを建設する下地をつくりました。

グループホームを運営する社会福祉法人がみつかり、近所の方からの理解も得ることができ、わたしにとってはとんとん拍子に見えました。

実際にはとんとん拍子なんてことはなかったのでしょうし、そんな簡単な話ではないのでしょうから、運もあったのでしょうね。

 

週末は帰ってきますが、もうお年を召されて帰る実家がない同居の方もいますし、週末もホームにいようと思えばいられます。

両親がいなくなれば、弟を迎えるのは姉であるわたしとわたしの家族。

家庭の都合で週末に弟を家に迎えられないこともあるでしょう。

そういうときに突発的に宿泊OKの預け先を探さなくてよいのは、将来的にもありがたいなあと思います。

距離が近いというのも本当に助かります。

 

これからどうなるかわかりませんが、弟がトラブルなく過ごせるといいなあ。

急な変化や大きな変化は、やはり負担がとても大きいので、このままちょっとずつ慣れていって、彼がこころから安心できる“家”になってくれるといいと切に願います。

 

きょうだい会Shirabe 平成30年度の予定

フェイスブックのページでは告知していましたが、ブログではしていませんでした。

Shirabeの年間予定が出ましたので、載せます!

f:id:shiroayu:20180430053448j:plain↑オモテ

f:id:shiroayu:20180430053514j:plain↑ウラ

 

今回、手づくり感あふれる(ほんとはプロに頼みたい……)三つ折りパンフのようにしました。

 

タイトルがバーン!とあって、その下に日時がドーン!と出ていて、ちらっと見たらそれだけは目に入る。

というチラシと違って、

 

1.見る

2.手に取る

3.開く

 

という3ステップを踏まねば予定表にたどりつきません!

これは、知名度の低い「きょうだい会」にとって、もしかしてあまりよろしくないカタチなのでは?

と、つくったあとに気づきましたが、とりあえず今年度はこの3つ折りでいろいろな場所に置かせていただいています。

 

必要な方に届きますように……

4/28(土)親子参加型きょうだい会 親子しらべ! 楽しかった~!!!

 

f:id:shiroayu:20180429062202j:plain

前回の更新から2カ月近くも経っていました……なんてこと。

お久しぶりです。きょうだい会Shirabe運営係しろみです。

 

4月28日(土)は、はじめてのこころみ! というかShirabe全体としても2回目なのですが、親子で遊ぶ通称「親子しらべ」を開催しました!

 

いや~ 笑った笑った。楽しかった~!!!

 

今回のプログラムは、

 

①自己紹介

フルーツバスケット

③リアル野球盤

④こいのぼりボードづくり

⑤新聞射的づくり

⑥おしゃべりタイム

 

の6つ。3組の親子さん(おとな3名・きょうだいさん4名)とスタッフ3名、ボランティアスタッフ3名で行いました!

きょうだいさんたちだけのShirabeのときは、自己紹介ではなく他己紹介のようにしたのですが、今回はお父さん・お母さんと一緒に自己紹介。

初めて顔を合わせる人がたくさんで緊張しましたが、みんなしっかりと名前と学年を教えてくれました!

 

そしてはじまるフルーツバスケット

何十年ぶりかでわたしもいっしょに遊ばせてもらいましたよ。ルールあいまいだったけど、すぐに思い出せました!f:id:shiroayu:20180429060951j:plain

 

プログラムの1回目から子どももおとなもみんな汗だく。

1年生のきょうだいさんとタッチの差で椅子に座り、「あっ ごめんね」と言いながらも譲らない某お母さん。ステキです(笑)。

そして「ちぇっ」という顔をしつつ、ニコニコとすぐにお題を考えはじめる1年生ちゃん。えらいっ!

 

f:id:shiroayu:20180429052407j:plain

わたしも3回連続オニになってしまったときはさすがに焦りました(笑)。

 

そのあとは「リアル野球盤」。

ピッチャーが段ボールでつくった坂道からボールをころがして、バッターはそれをホウキもしくはテニスラケットで打ちます。

このとき打ち上げたら危ないからアウト~! ころがします。

内野・外野には段ボールを設置。それぞれ「一塁打」「二塁打」「三塁打」「アウト」「ホームラン」が書いてあります。

ボールがころがっていった先で、ヒットかアウトか決まるのです。

ねっ、まさに”リアル”野球盤!

 

2チームにわかれてプレイボール!チーム名は「ニモ」と「ゆのあちさ」。

f:id:shiroayu:20180429054853j:plain

先攻はニモチーム。がんばれ~!!手元にちらっと見えるニモ。

ゆのあちさチームは、チーム全員の名前の頭文字をとったもの。チームワークがよくなりそう!

f:id:shiroayu:20180429061451j:plain

親子対決!

 

3回まで行いましたが、みんな遊び足りなかったみたいで、休憩のときも子どもたちだけでピッチャー・バッターにわかれて楽しんでいました。

 

お次はこいのぼりボードづくり。

ホワイトボードにマグネットでこいのぼりの飾りをつくって、メッセージを書いたりメモや写真を貼れたりするもの。

 

これは女子たちハマったハマった。

カラフルなシールとマスキングテープできれいに飾り付け。

お母さんやボランティアのお姉さんと相談しながらオリジナルのこいのぼりをつくっていきます。

f:id:shiroayu:20180429061527j:plain

f:id:shiroayu:20180429061711j:plain

ほらほら!こーんなにかわいいのができたんですよ!

それぞれ個性的でいいですね~(^^) あまったマグネットもちょうちょにしたりカブトにしたり。工夫が上手です!

 

そして男子がハマったのが……これ! 新聞射的!!

f:id:shiroayu:20180429062612j:plain

かっこいい~!!

みんなで新聞紙でマイ鉄砲をつくるところから行いましたが、マイ弾もつくるほどのこだわりぶり!う~ん、さすがっ!

もちろん女子たちも射的に夢中。

なぜって……的を倒したらお土産のお菓子がゲットできるからですっ!!(笑)

 

f:id:shiroayu:20180429063540j:plain

的が倒れるたびに飛び跳ねてよろこぶきょうだいさんたち……なんてかわいいんだろ~

 

お菓子をゲットした後、親子で写真を撮って、すぐにプリントしてこちらもお土産に持って帰ってもらいました!

ボードに貼って今日の思い出になるといいな。

 

ほかの親子さんが写真を撮っている間、お菓子はなくなってもみんな射的に夢中。

こんなに喜んでもらえるなんてうれしー!狙い通りー!と、スタッフ一同ニヤニヤがおさまりませんでした(笑)。

アンケートでは学年の近い女子ふたりが、次回したいことに同じことを書いていたりして。相談しながら書いたのかな~ 仲良くなったのかな~ うれしいな~と、これまたニヤニヤしてしまいました!

 

当初、親子参加だから幼稚園~低学年くらいの子が来てくれるかな?と思い、「ちいさなきょうだい会Shirabe 通称・プチしらべ」なんて言ってたんですが、今回遊びに来てくれたのは6年生ふたり、4年生ひとり、1年生ひとりで、高学年の子がほとんど!

そしてみんな、お父さん・お母さんとあそべるのがとっても嬉しい様子でした。

うんうん、やっぱり年齢が小さいから・大きいからは関係ないよなあ~ と、ネーミングの浅はかさを反省。

改めまして、「親子参加型きょうだい会 通称・親子しらべ」といたしました。

細かいことですが、やっぱわかりやすいのがいちばん。

 

実際に親御さんに参加してもらうことは、

「きょうだい会って何をしてるのかな?」

「うちの子も参加させてみたいけど、いきなりひとりで知らない人の間に置いてくるのは心配だな」

という疑問や不安をさっぱりすっぱり解決するこれ以上ない方法ですので、これからも年に2回くらい開催できたらなと考えています。

 

来月の5月27日(日)は、きょうだいさんのみ参加のShirabeがあります!

なにして遊ぼうかな~? 楽しみ~!!

ご参加お待ちしていまーす(^^)

f:id:shiroayu:20180429065929j:plain

 

おまけですが……

今回は親子参加型だったのでボランティアさんが前回より少なく、学生さん2名・社会人のかた1名に助けていただきました。

学生さん2名は同じ学校だけど別々の学部なのでよく知らない同士……だけど、今回共通の好きなアーティストがいると発覚!

しかもけっこーレアだそうで? 偶然になんてめったに出会えないらしいです。

ぐんと距離が縮まり楽しそうにおしゃべりする彼女たちを見て、そうそう、こーゆーのもボランティアの醍醐味だよなあとひたすら嬉しくなりました。

きょうだいへのアテンションの向け方と、弟の存在理由を改めて考えました

2月25日(日)、太田市にある障がい児・者親の会「Cheer Smile CourageCSC)」さんが主催する講演会に参加させてもらいました。

 

「大人になるまで……大人になっても……~大人の言葉、会話、感情、態度、そして性格が子どもにどう影響を与えるのか?~」

と題して、子どもの心を安定させるかかわり方を、佐野市で小児科医をされている柳川悦子先生がお話ししてくださいました。

ご自身も4人のお子さんのお母さまで、上2人のお子さんがそれぞれ障がいをもっています。

 

お子さんへの声のかけ方やお母さんの気持ちのもち方など、障がい児・健常児に限らず育児に取り入れたい子どもとのかかわり方を、惜しみなく伝授してくださいました。

 

きょうだいの話もしてくださって、うなずくことがたくさんありましたし、ふたりのお兄ちゃんのお手伝いをたくさんしてくれる弟さんのお話を聞いたときは、じーんときました。

お母さんがそのがんばりをちゃんと見ていて、認めて、「ありがとう」を伝えてきたからこそ、弟さんは自分の育った環境を前向きにとらえることができているのだろうなと思います。

 

子どもはだれもがお母さん・お父さんから注目されたいと考えるものですが、その注目は、7割くらい向けられると「アテンションもらってるな!」って思えるんですって。

つまり、兄弟姉妹を平等に扱おうとして5割5割の気の向け方をすると、どちらも不満ということ。

ときどきは偏ることで、バランスをとるということなのですね。

自分の子育てについても考えさせられました。

「お母さんがいちばん好き!!」って言ってくれる娘に、「お母さんは○○くん(弟)とおんなじだけ好きだよ!」と返すのは、うん、こりゃ確かにフェアじゃないや。

子どもが満足いくわけないですね。

 

 

特に印象的だったのが、一番年上の息子さんの話をしたときに

「息子自身は直接の社会貢献はむずかしいけれども、私を通じて地域社会に為したことは大きい」という言葉(先生は佐野市でもう何年も「こだわりっこの会(発達障がいをはじめとする特性のある子とその保護者を支援する会)」を続けています)。

 

わたしは小学生くらいのころ、「なんで弟みたいな子がいるんだろう」って考えた時期があったようです。

「あったようです」というのは、父がどこかに寄稿した文章に、「娘が『こういう子がいてもいいんだね。社会には必要なんだね』と言った」みたいなことが書いてあったのを、後から(といってもたぶんもう20年くらい前)に読んだことがあるからで、自分自身はそんなこと考えていたんだかどうだか覚えていないのです。

なんで「こういう子が社会に必要」と考えるに至ったかも全然覚えていません。

たぶん、その質問をしたときに父が納得のいく答えを返してくれたからなのでしょうが。

しかし、先生の先述の言葉を聞いたときに、「なるほど。弟の為したことは大きい」と、すとんときたのでした。

「社会の役に立ちたい」というのは、人間だれしもがもっている欲求なのではないかと思います。わたしの弟は重度知的障害者なので、そこまで考えることができているかわかりません。

でも弟の存在に意義を見出すことで、姉としてはなんとなく落ち着くというか、弟にも、ひいては自分にも、両親にも、価値があるのだと認識できました。

 

一方で、「役に立つことに何の意味がある?」という考え方ももっていて。

ここ、むずかしいとこですよね。レゾンデートルってやつですか。ちがう?

 

きかんしゃトーマス」っていう子ども向けのアニメがありますよね。あれに出てくるトーマスはじめ機関車たちは、“役に立つきかんしゃ”であることが、自分たちの存在理由、使命、価値だと考えているんですよね。

「役に立つきかんしゃになるぞ!」とか「これじゃあちっとも役に立つきかんしゃじゃないや」とかよく言うんですよ。

あのセリフを聞くと、なんとなく苦しくなっちゃうんですよね。気の毒というか。

余談ですけど。

 

太田市CSCさんも、佐野市のこだわりっこの会さんも、毎月お茶会や定例会を開いて活動されています。

関心のある方は、問い合わせてみてくださいね。

CSCcsc.ryoumou@gmail.com 川田さん

【こだわりっこの会】yanaetsu130426@yahoo.co.jp 柳川さん