iitokoで「きょうだいの気持ち」についてお話しさせていただきました
「がんばるお母さん支援事業iitoko(いいとこ)」さんは、高崎市吉井町にあります。
わたしの子どもたちがまだ幼稚園に入る前から、あそびに行かせてもらっているたいせつな場所です。
「障がいがあるとかないとか関係なく、みんなが尊重し合って笑って過ごせる場所がつくれないものかなあ」
と、ぼんやり考えていたときにiitokoさんのチラシを見て、
「ぜひお話を聞かせてもらいたい!!」
と思い、週末の「あそびの広場」に子どもたちを連れて代表の浅香さんにいきなり会いに行ったのがはじまりです。
カーブを曲がったところに突然現れる一軒家は物理的にも心理的にも垣根がなく、オープンですてきな場所。
田舎のおばあちゃんちに遊びに行くような感覚で訪れています。
その大好きなiitokoさんの「お母さんの集い」で、6月23日(土)、きょうだいの気持ちについてお話をさせていただきました。
なにぶん複数の視線のなかお話しするのは初めてなので、内容もさることながらうまくしゃべれるか心配でした……。
他県のきょうだい会の方や、お仕事で講演会を何十回とこなしているShirabeのスタッフにアドバイスをもらって、自分なりに資料と心の準備をきちんとして、お話しさせていただきました。
参加してくださったのは6名。
それぞれ、お母さまの立場・きょうだいの立場・障がいをもつ兄弟姉妹の立場の方がお話を聞いてくださり、関心を持っていただいて本当にありがたく感じました。
振り返ってみると反省点も多々ありますが、「きょうだいの気持ち」について、ほんの少しでも「なるほど」と思っていただけたようで、ホッとしています。
「きょうだいがもちやすい気持ち」というものはありますが、みんながみんなそう感じているわけではなく、あくまで一例です。
それでも、この話がきょうだいさんについて考えるきっかけになったり、対応に悩んでいる親御さんにとって小さなヒントにでもなってくれれば、本当にうれしいですし、
同じきょうだいの立場の方が「こう感じている(いた)のは、自分だけじゃないんだ~」と、安堵の気持ちをもってくださったら、きょうだい仲間としてはこの上ないよろこびです。
今回、ご自身が障がいをお持ちの方も「きょうだいがどういう気持ちでいたのか知りたい」と参加してくださって、とてもうれしかったです。
わたしの弟は重度知的障害者で、会話ができません。
なので、姉のわたしのことを彼がどう思っているのか、わからないんです。
(両親がいうには「親と違って甘えが通用しないおっかない存在」だそうです。笑)
きょうだいがどんな気持ちを持っていたとしても、それは障がいをもつ兄弟姉妹のせいでは決してありません。
原因はそこにあったとしても、彼らのせいではないです。ご両親のせいでもないです。
「きょうだいの気持ち」についてお話をすることで、多少なりとも傷ついてしまう家族の方がいらっしゃるかもしれません。
もしつらく感じる方がいらしたら、本当に申し訳ないです。
でも、つらく感じるということは、それだけきょうだいさんに心を配っているということであり、きょうだいさんはそれを知ることで救われると思うのです。
きょうだいさんが悩みを抱えていたとして、その種は障がいをもつ兄弟姉妹なのかもしれませんが、彼らには責はない、ということだけは、きちんと伝えなければならないと学びました。
貴重なチャンスをくださったiitokoさん、どうもありがとうございました。
最後に、参加してくださった方が
「自分は視覚障がいをもつ家族がいて、そのことを外に対して『恥ずかしい』と感じてしまうことで自分を責めていたけれど、そう思ったってしょーがない!って思っていいんだって知って、救われた気分です」
と言ってくださったことが、ほんとにほんとにうれしかったです。
機会がありましたら、ぜひiitokoさんに遊びに行ってみてください。
※資料に使用させていただいた優しい雰囲気のかわいいイラストは、「イラストAC」さんから拝借いたしました