きょうだい会Shirabe 平成30年度の予定
フェイスブックのページでは告知していましたが、ブログではしていませんでした。
Shirabeの年間予定が出ましたので、載せます!
↑オモテ
↑ウラ
今回、手づくり感あふれる(ほんとはプロに頼みたい……)三つ折りパンフのようにしました。
タイトルがバーン!とあって、その下に日時がドーン!と出ていて、ちらっと見たらそれだけは目に入る。
というチラシと違って、
1.見る
2.手に取る
3.開く
という3ステップを踏まねば予定表にたどりつきません!
これは、知名度の低い「きょうだい会」にとって、もしかしてあまりよろしくないカタチなのでは?
と、つくったあとに気づきましたが、とりあえず今年度はこの3つ折りでいろいろな場所に置かせていただいています。
必要な方に届きますように……
4/28(土)親子参加型きょうだい会 親子しらべ! 楽しかった~!!!
前回の更新から2カ月近くも経っていました……なんてこと。
お久しぶりです。きょうだい会Shirabe運営係しろみです。
4月28日(土)は、はじめてのこころみ! というかShirabe全体としても2回目なのですが、親子で遊ぶ通称「親子しらべ」を開催しました!
いや~ 笑った笑った。楽しかった~!!!
今回のプログラムは、
①自己紹介
③リアル野球盤
④こいのぼりボードづくり
⑤新聞射的づくり
⑥おしゃべりタイム
の6つ。3組の親子さん(おとな3名・きょうだいさん4名)とスタッフ3名、ボランティアスタッフ3名で行いました!
きょうだいさんたちだけのShirabeのときは、自己紹介ではなく他己紹介のようにしたのですが、今回はお父さん・お母さんと一緒に自己紹介。
初めて顔を合わせる人がたくさんで緊張しましたが、みんなしっかりと名前と学年を教えてくれました!
そしてはじまるフルーツバスケット。
何十年ぶりかでわたしもいっしょに遊ばせてもらいましたよ。ルールあいまいだったけど、すぐに思い出せました!
プログラムの1回目から子どももおとなもみんな汗だく。
1年生のきょうだいさんとタッチの差で椅子に座り、「あっ ごめんね」と言いながらも譲らない某お母さん。ステキです(笑)。
そして「ちぇっ」という顔をしつつ、ニコニコとすぐにお題を考えはじめる1年生ちゃん。えらいっ!
わたしも3回連続オニになってしまったときはさすがに焦りました(笑)。
そのあとは「リアル野球盤」。
ピッチャーが段ボールでつくった坂道からボールをころがして、バッターはそれをホウキもしくはテニスラケットで打ちます。
このとき打ち上げたら危ないからアウト~! ころがします。
内野・外野には段ボールを設置。それぞれ「一塁打」「二塁打」「三塁打」「アウト」「ホームラン」が書いてあります。
ボールがころがっていった先で、ヒットかアウトか決まるのです。
ねっ、まさに”リアル”野球盤!
2チームにわかれてプレイボール!チーム名は「ニモ」と「ゆのあちさ」。
先攻はニモチーム。がんばれ~!!手元にちらっと見えるニモ。
ゆのあちさチームは、チーム全員の名前の頭文字をとったもの。チームワークがよくなりそう!
親子対決!
3回まで行いましたが、みんな遊び足りなかったみたいで、休憩のときも子どもたちだけでピッチャー・バッターにわかれて楽しんでいました。
お次はこいのぼりボードづくり。
ホワイトボードにマグネットでこいのぼりの飾りをつくって、メッセージを書いたりメモや写真を貼れたりするもの。
これは女子たちハマったハマった。
カラフルなシールとマスキングテープできれいに飾り付け。
お母さんやボランティアのお姉さんと相談しながらオリジナルのこいのぼりをつくっていきます。
ほらほら!こーんなにかわいいのができたんですよ!
それぞれ個性的でいいですね~(^^) あまったマグネットもちょうちょにしたりカブトにしたり。工夫が上手です!
そして男子がハマったのが……これ! 新聞射的!!
かっこいい~!!
みんなで新聞紙でマイ鉄砲をつくるところから行いましたが、マイ弾もつくるほどのこだわりぶり!う~ん、さすがっ!
もちろん女子たちも射的に夢中。
なぜって……的を倒したらお土産のお菓子がゲットできるからですっ!!(笑)
的が倒れるたびに飛び跳ねてよろこぶきょうだいさんたち……なんてかわいいんだろ~
お菓子をゲットした後、親子で写真を撮って、すぐにプリントしてこちらもお土産に持って帰ってもらいました!
ボードに貼って今日の思い出になるといいな。
ほかの親子さんが写真を撮っている間、お菓子はなくなってもみんな射的に夢中。
こんなに喜んでもらえるなんてうれしー!狙い通りー!と、スタッフ一同ニヤニヤがおさまりませんでした(笑)。
アンケートでは学年の近い女子ふたりが、次回したいことに同じことを書いていたりして。相談しながら書いたのかな~ 仲良くなったのかな~ うれしいな~と、これまたニヤニヤしてしまいました!
当初、親子参加だから幼稚園~低学年くらいの子が来てくれるかな?と思い、「ちいさなきょうだい会Shirabe 通称・プチしらべ」なんて言ってたんですが、今回遊びに来てくれたのは6年生ふたり、4年生ひとり、1年生ひとりで、高学年の子がほとんど!
そしてみんな、お父さん・お母さんとあそべるのがとっても嬉しい様子でした。
うんうん、やっぱり年齢が小さいから・大きいからは関係ないよなあ~ と、ネーミングの浅はかさを反省。
改めまして、「親子参加型きょうだい会 通称・親子しらべ」といたしました。
細かいことですが、やっぱわかりやすいのがいちばん。
実際に親御さんに参加してもらうことは、
「きょうだい会って何をしてるのかな?」
「うちの子も参加させてみたいけど、いきなりひとりで知らない人の間に置いてくるのは心配だな」
という疑問や不安をさっぱりすっぱり解決するこれ以上ない方法ですので、これからも年に2回くらい開催できたらなと考えています。
来月の5月27日(日)は、きょうだいさんのみ参加のShirabeがあります!
なにして遊ぼうかな~? 楽しみ~!!
ご参加お待ちしていまーす(^^)
おまけですが……
今回は親子参加型だったのでボランティアさんが前回より少なく、学生さん2名・社会人のかた1名に助けていただきました。
学生さん2名は同じ学校だけど別々の学部なのでよく知らない同士……だけど、今回共通の好きなアーティストがいると発覚!
しかもけっこーレアだそうで? 偶然になんてめったに出会えないらしいです。
ぐんと距離が縮まり楽しそうにおしゃべりする彼女たちを見て、そうそう、こーゆーのもボランティアの醍醐味だよなあとひたすら嬉しくなりました。
きょうだいへのアテンションの向け方と、弟の存在理由を改めて考えました
2月25日(日)、太田市にある障がい児・者親の会「Cheer Smile Courage(CSC)」さんが主催する講演会に参加させてもらいました。
「大人になるまで……大人になっても……~大人の言葉、会話、感情、態度、そして性格が子どもにどう影響を与えるのか?~」
と題して、子どもの心を安定させるかかわり方を、佐野市で小児科医をされている柳川悦子先生がお話ししてくださいました。
ご自身も4人のお子さんのお母さまで、上2人のお子さんがそれぞれ障がいをもっています。
お子さんへの声のかけ方やお母さんの気持ちのもち方など、障がい児・健常児に限らず育児に取り入れたい子どもとのかかわり方を、惜しみなく伝授してくださいました。
きょうだいの話もしてくださって、うなずくことがたくさんありましたし、ふたりのお兄ちゃんのお手伝いをたくさんしてくれる弟さんのお話を聞いたときは、じーんときました。
お母さんがそのがんばりをちゃんと見ていて、認めて、「ありがとう」を伝えてきたからこそ、弟さんは自分の育った環境を前向きにとらえることができているのだろうなと思います。
子どもはだれもがお母さん・お父さんから注目されたいと考えるものですが、その注目は、7割くらい向けられると「アテンションもらってるな!」って思えるんですって。
つまり、兄弟姉妹を平等に扱おうとして5割5割の気の向け方をすると、どちらも不満ということ。
ときどきは偏ることで、バランスをとるということなのですね。
自分の子育てについても考えさせられました。
「お母さんがいちばん好き!!」って言ってくれる娘に、「お母さんは○○くん(弟)とおんなじだけ好きだよ!」と返すのは、うん、こりゃ確かにフェアじゃないや。
子どもが満足いくわけないですね。
特に印象的だったのが、一番年上の息子さんの話をしたときに
「息子自身は直接の社会貢献はむずかしいけれども、私を通じて地域社会に為したことは大きい」という言葉(先生は佐野市でもう何年も「こだわりっこの会(発達障がいをはじめとする特性のある子とその保護者を支援する会)」を続けています)。
わたしは小学生くらいのころ、「なんで弟みたいな子がいるんだろう」って考えた時期があったようです。
「あったようです」というのは、父がどこかに寄稿した文章に、「娘が『こういう子がいてもいいんだね。社会には必要なんだね』と言った」みたいなことが書いてあったのを、後から(といってもたぶんもう20年くらい前)に読んだことがあるからで、自分自身はそんなこと考えていたんだかどうだか覚えていないのです。
なんで「こういう子が社会に必要」と考えるに至ったかも全然覚えていません。
たぶん、その質問をしたときに父が納得のいく答えを返してくれたからなのでしょうが。
しかし、先生の先述の言葉を聞いたときに、「なるほど。弟の為したことは大きい」と、すとんときたのでした。
「社会の役に立ちたい」というのは、人間だれしもがもっている欲求なのではないかと思います。わたしの弟は重度知的障害者なので、そこまで考えることができているかわかりません。
でも弟の存在に意義を見出すことで、姉としてはなんとなく落ち着くというか、弟にも、ひいては自分にも、両親にも、価値があるのだと認識できました。
一方で、「役に立つことに何の意味がある?」という考え方ももっていて。
ここ、むずかしいとこですよね。レゾンデートルってやつですか。ちがう?
「きかんしゃトーマス」っていう子ども向けのアニメがありますよね。あれに出てくるトーマスはじめ機関車たちは、“役に立つきかんしゃ”であることが、自分たちの存在理由、使命、価値だと考えているんですよね。
「役に立つきかんしゃになるぞ!」とか「これじゃあちっとも役に立つきかんしゃじゃないや」とかよく言うんですよ。
あのセリフを聞くと、なんとなく苦しくなっちゃうんですよね。気の毒というか。
余談ですけど。
太田市のCSCさんも、佐野市のこだわりっこの会さんも、毎月お茶会や定例会を開いて活動されています。
関心のある方は、問い合わせてみてくださいね。
【CSC】csc.ryoumou@gmail.com 川田さん
【こだわりっこの会】yanaetsu130426@yahoo.co.jp 柳川さん
高校生や友人との対話から、やっと気づけたこと
正直なところ、わたしは自分の出身高校の名前を言うのが恥ずかしいと、つい最近まで思っていました。生まれ育った土地で暮らしているからなおさら。
なぜかというと、「偏差値が低い学校」だからです。
高校生活はとても楽しかったし、友人や先生にも恵まれ、毎日通うのが楽しみな、大大大好きな学校でした。
でもね、そんなの通っている本人の主観にすぎないわけです。その主観がもっとも大事なことなんだけど、周りの評価にはあんまり影響しませんよね。
公立高校は受験があって、偏差値である程度分けられるから、だいたいの子は「学力を偏差値で測って、行ける学校」に行く選択をしているのではないかと思います(今は変わってきているのでしょうか? 20年くらい前の高校受験のイメージしかありませんが……)。学校の内容云々ではなく。もちろん、普通科以外に商業・工業とかいろいろあって、そのなかから選択するし、私立はまったく話が別でしょうが。
わたしの通っていた高校も「総合学科」という、当時はあまりないスタイルの学校でした(もともとは普通科・食品科・工業科の3つだったかな? 総合学科に変わって、わたしは2期生でした)。
大学のように、自分で自分の時間割をつくるのです。
でも大学みたいに空きコマができちゃダメだったから、「選択科目がものすごく多くて、必修科目がちょっとだけの学校」っていうかんじでしょうか。
とにかく、「○○高校出身」と聞けば「わあ、じゃあアタマいいんだ」と考えたり、「△△高校出身」と聞けば「ああ、じゃあ勉強できなかったんだな」って、地元の人は瞬時に判断しますよね。
だからね、「高校どこだった?」と聞かれると、「あ~聞かれちゃったよ。やだな~でも嘘つけないしな~」って、実を言うと嫌々答えていました。
たしかにわたしは学校の勉強が好きじゃなかった。だから勉強はできませんでした。
高校なんか行きたくないって駄々こねました。
「総合学科」という自由度の高い学校で、学力的にも無理がないからそこを選択しましたが、もっと勉強ができていたら、ほかの高校を受験したと思います。
(でもまあ結果的に、わたしはその「偏差値の低い高校」に通ったおかげで、国立大学に推薦入学できたのです。
そして大学では、いわゆる“学校の勉強”じゃなくて、自分がおもしろいって思える内容を学ぶことができた。これは、勉強っていう言葉に対するわたしの認識を変えました。勉強って、楽しいんだなって思えた。すごく有意義でした)
そんなわたしですが、去年から数回、高校生と接する機会をいただいています。
中・高生へキャリア学習プログラムを提供する、NPO法人DNAさんの活動にボランティアとして参加しているためです。
わたしが係わらせていただいているのは、人生の“センパイ”として、今の高校生たちの悩みに寄り添う「未来の教室」という活動。
そもそも、きょうだい会をつくりたいなって考えたときにイメージしていたのは、「中高生のきょうだいさんたちが、あるある話ができる場所」でした。
でも世代的に、わたしはその年代の子とあまり接点がなく。
今の中学生や高校生はどんなことを考えているのかなぁ、っていう興味・関心から、“センパイ”をさせてもらうことにしました。
そして先日は、高校生が1年を通して自分でテーマを決め、自主的に学ぶという「ライフデザイン講座」の発表会に、光栄なことに招待していただきました。
いろいろな高校に通う高校生と接して、DNAのみなさんの説明を聞いて、各学校の先生方の想いを知り、そうしたら、やっとわかってきたのです。
自分が通っていた高校が、なんて懐の深い学校だったんだろうって。
思えば、当時わたしの高校には、高機能自閉症の男の子が通っていました。難聴の女の子が通っていました。
たぶん、当時はそう診断されなかっただけで、学習障害や軽い発達障害をもつ子も、たくさんいたのではないかと思います。
家庭の事情で自分の勉強どころじゃなかった子。学校が向かなくてつらくて、「やっと中学終わった。高校はいいや」と思ってたけど、親と先生に「高校卒業だけはしといたほうがいい」と強く説得されて仕方なく入学した子。
知らなかった、当時子どもだったわたしには想像もできなかった事情が、それぞれの子にあったのだろうと。
辞めていく子もたくさんいました。
ああ、だから、あの学校が総合学科になったんだなってすごく納得いきました。
きっと元から、とっても面倒見のいい学校なんです。
先生たちも、子どもたちの事情を汲んだうえで、無理なく学校に通えて卒業できるよう、心を砕いてがんばってくれていたんだろうと思います。
だって、変わってきているとはいえ、「高校卒業くらいしないと立派なおとなになれない」って、まだまだたくさんのおとなが考えているでしょう?
だから先生だって、なんとか卒業させてやりたくて必死なんですよね。先生自身はどう考えているかは別としてね。
それに加え、ただ出席日数が足りて、補講を受けて卒業すればいいだけでなく、その3年間で卒業後につながる何かを身につけさせたり、見つけたりしてあげたいって気持ちもある。学校の勉強がきらい・苦手な子には、そういうものがなおさら必要だから。
それがその子にとって押しつけにならないよう、先生は細心の注意を払ってトライ&エラーを繰り返しているんだろうなぁと。
と、わたしにとっては大発見、大きな気づきだったわけですが、今さら気づくなんてもしかしたらすごくまぬけかなあ、という気がしなくもない(^_^;)
でもまあ、自分の子どもが学校選びをする前に気が付けてよかったです。
だからわたしは、今はもう出身校を聞かれても、ぜんぜん恥ずかしくないです。
わたしの気持ちのもちようが変わっただけで、世間の評価は何ひとつ変わってないけど、そんなもんは関係ないなって、素直に思います。
あとこれはこの間、県外出身の友人に「高校どこだったの?」って聞かれて、
同じ高校出身の友人に悪いしずっとこの言葉は使わずにいたが事実だし、言いたくはないがしかしこの際だからもう口にしてしまえと捨て鉢な気持ちで「いわゆるバカ高ってとこに通ってた」と白状したとき、なんとなくしっくりこなくて、
「あ、わたしべつに出身校のことバカ高なんてほんとは思ってないな」
って後から気づいた。という経緯もあります。世間の評価にとらわれているのは自分だな、と。
あとね、子どもっておとなから見たら偏差値云々にかかわらずバカですよね。なぜなら未熟だからね。経験値も低いし。それをバカと言えば、バカなんでしょう。
でも、未熟なことはバカってことじゃないんですよね。偏差値が低いことも、経験値が低いことも、バカってことじゃない。
じゃあ、何だっていうね。そこはわたしはまだ考え中です。すみません。
しかし何回“バカ”って書きましたかね。ふだん言っちゃいけないって思っているからなのか、なんか興に乗っちゃっていっぱい書いちゃいましたね。
ばか バカ ばーーーーーーーーーーか!!
(あなたのことじゃありませんよ。笑)
いやあ、気づきは対話のなかから生まれるって、本当ですね!
それから、今回ライフデザイン講座の発表の場に、直接は教わっていないのですが高校時代の先生が聞きにいらしていたのです。なつかしいニコニコのお顔。
先生とちょっとお話しさせてもらって、そしたら高校のときの記憶がじわじわとよみがえってきて。
先述しましたが、総合学科は自分の時間割を自分でつくるんです。
1年生のとき、それがめんどくさいめんどくさいってブツブツブツブツ言ってる子がいて。
腹に据えかねたので「じゃあこの高校来なきゃよかったじゃん」と言ったんですよね。
そしたらその子が1拍おいて、「だってこの学校しか入れなかったんだからしょーがないじゃん」と。
そのときわたしは、
「あんたはどうか知らんがあたしは選んでこの学校入ってんだ! バカにすんな!」って憤ったことを思い出しました。これはさすがに言えなかったけど。
でも、「この学校しか入れなかった」っていうセリフには、学力以外の何らかの事情があったのかもしれません。
彼女は覚えてないかもしれないけど、わたしの言動は心なかったかもしれないなと今頃反省。
一方で、「自分で選んだ学校なんだ」って意思をもっていたことがうれしいです。
ずっと10代のころの自分を「夢見がちで、卑屈で、言い訳ばかりしている、そのくせ生産的なことはなんにもしない、つまりはなんにも考えていないアホな女子高生」だったと思っていたけど、そんなことなかった。よかった。
なんにも考えてない人なんていないですよね。年齢に関係なく。
ずっと持ち続けていたコンプレックスがひとつ消えたなって、こうして書くことで実感しました。
まだまだいっぱいありますけどね!
個人的なことを、長々読んでくださりありがとうございます。
DNAにご興味のあるかたは、すてきなHPがあるのでのぞいてみてください→
「きょうだい会」の目的って?
お久しぶりになってしまいました。
インフルエンザで寝込んでいた……わけではありません!
我が家はおかげさまでみんな元気です。92歳の大ばあちゃんもピンピンしており、昨日も肉から食べていました!
弟も今日はデイで調理実習らしく、ウキウキと出かけていきました。
ありがたいことです。
先日、きょうだい会Shirabeの次回開催に向けて、市内の行政センターの多目的ホールを借りたくて窓口で申し込み手続きをしてきました。
何カ所か訪ねたのですが、いずれも
行「何で使用するんですか?」
私「障害児や障害者のきょうだいを対象にした会で使います」
行「………………はぁ?」
というかんじで、なかなかピンときてもらえず、説明に苦労しております!
ニッチな活動なので仕方ないっちゃーないのですが。
「何の目的で?」
と聞かれると、
・同じ境遇の仲間づくり
・きょうだいがその日は主役になって楽しく過ごすため
・あるある話をして体験をわかち合うことで、悩みを軽減する
とかいろいろあるんですけど、なぜそうする必要があるのか? というところをもう一度説明しなくてはならないので、なかなかもどかしい!
もっとこう、みんなの腑に落ちる、すとんとくる説明ができないかなあと考えていたのです。
で、わたし仕事はライターをしているのですが、もっともっと上手になりたいなということで「MOJIラボ」というライター養成講座を10回にわたり受講していました。
講師は元上毛新聞社記者でライター歴30年の阿部奈穂子さんです。
卒論として、自分の仕事・活動・興味のあることをテーマに800字程度でルポ風の記事にまとめるという課題が出されました。
もちろんわたしのテーマは「きょうだい会」。
書きながら「ほうほう、なるほど……」と、自分で書いているのに改めて納得したりして、なかなかまとまった文章に仕上がったのではないかと自画自賛しております。
以下に載せますので、よかったら読んでみてください。
未来につなげる予防の支援「きょうだい会」
「きょうだい会」という言葉を耳にしたことがあるだろうか? 障害児・者と同じ家庭で育つ健常の兄弟姉妹(以下「きょうだい」)を支援する活動だ。障害をもたない彼らに、支援が必要な理由とは?
きょうだいならではの悩み
きょうだいの悩みは年代によって変化する。小学生時代で多いのは、からかいの対象になる兄弟姉妹を見てつらい思いをしたり、自分がからかわれたりすることだ。年齢が高くになるにつれ、悩みや葛藤は多様化する。障害をもつ兄弟姉妹のことを恥ずかしく感じたり、時には疎ましく思ったり。そのような感情をもつことに罪悪感を抱き、自己評価を低くすることもある。
周りからの期待やプレッシャーから、いい子を演じてしまうきょうだいも多い。中高生になり進路を意識する年頃になると、自分が目指したいことと周囲が期待することの間で心が揺れ動く。
幼年~学齢期を通して抱きがちなのが“寂しさ”だ。両親の注目はどうしても手のかかる障害児へと向く。理解してはいるものの、寂しさは拭えない。
大好きな両親にだからこそ、打ち明けられない悩み。幼い頃から抱いているため、悩みや葛藤という言葉で表せるのだということにすら思い至らないモヤモヤした感情。吐露する場所がなく、話してもわかってもらえないと、孤独感を募らせる。
のびのびと感情表現できる場を
「きょうだい会」は子どもを対象にした会と、大人きょうだいのセルフサポートグループに大別される。
大人と違い、子どもは自らサポートを求めることができない。抱いているモヤモヤした感情は、自分自身で解決しなければならない問題と思い込んでいる。感情をため込んだ結果、体調不良や不登校という形で表れる場合も。
「きょうだい会」は、同じ境遇の仲間とレクリエーションやお喋りを通して感情を共有する場だ。「自分だけの悩みではない」「どんな感情をもってもいい」と感じることで、安堵し自信をもち、希望につなげることを目的としている。
仲間と一緒に活動し心のケアを予防的に行うことで、これから先、生じるであろう各年代による悩みを軽減する効果もある。現在だけでなく、10年、20年後につながる“予防の支援”が、「きょうだい会」なのだ。
…………どうでしょうか。わかりやすいでしょうか?
行政センターの窓口で「これを読んでください!」と言うわけにはいかないですけどね(^_^;)
MOJIラボは2018年2月20日、3月6日、20日、4月10日、24日の全5回で再度開催されるそうです。
前回の半分なので、ダイジェスト版ですね。
とにかく、わかりやすく!簡潔に!伝わる!文章の書き方を伝授してもらえるので、説得力のある文章を書きたい方には特におすすめです。
きょうだい会Shirabe第1回大成功でした!!
1/21(日)初めての「きょうだい会Shirabe」開催!!
太田市・館林市・前橋市から6名のきょうだいさんにお申込みいただき、インフルエンザが猛威を振るうなか、みんな元気に参加してくれました!
欠席はボランティアさんひとり(やっぱりインフルだって。お大事に……)。
というわけで、きょうだいさん6名、学生ボランティア16名、スタッフ4名で行われました。
おとなが多いな~! って思うでしょ?
しかしまあ、これがなかなか。お兄ちゃんお姉ちゃんが多いといいことばっかり!
(なぜかは後半で!)
プログラム内容は
・名札づくり
・新聞陣地(新聞紙の上に立って、じゃんけんに負けたら新聞を折っていくゲーム)
・かんたんカルタ
・ふうせん羽子板
・おかしつり
・おみやげづくり
・おやつタイム
と、盛りだくさん!
きょうだいさん1名にボラさん2~3名のチームになってもらって、でもチーム対決ではなく、チーム同士で協力しながらゲームをすすめました。
きょうだいさんもボラさんも、最初は緊張の面持ちでしたがすぐに打ち解け、おしゃべりに花を咲かせたり手遊びしたりしていました!(ここで早くもじ~ん……)
「新聞陣地」は、どんどん折られて小さくなる新聞の上にいかにして立つか!?が要。最終的にボラさんがきょうだいさんをおんぶして、片足でもちこたえるチームがふたつ(笑)。
「かんたんカルタ」は自分たちでつくった大判のカルタで遊ぶゲーム。
自分が描いたカルタがとれると、みんな特にうれしそうでした!
白熱してダッシュしちゃうとあぶないから、きょうだいさんとボラさんで手をつないでもらいました。
「ちゃんとお兄ちゃんお姉ちゃんつれていってね!」と事前に注意をして、ボラさんがストッパーになる予定でしたが……
結果、ボラさんが熱くなって、きょうだいさんが見つける前に、きょうだいさんを引っ張って取りに行くという(笑)
大学生、すごく楽しそうでした(笑)。それを見てるきょうだいさんたちもみんなニコニコ(^^)(^^)(^^)で、すごくかわいかった!
「ふうせん羽子板」では、2チームずつに分かれて何回続くか勝負!
みんなで「いーち、にーい……」と数えて、見学チームの子は応援にまわりました。
2分間で34回も続いたチームがありましたよ。すごい!
途中、ふうせんを追いかけて羽子板と体がぶつかっちゃったハプニングもありましたが、ボラさんのご協力により事なきを得ました。ありがとう~!
最後に磁石の釣り竿で、クリップをつけたお菓子を釣りました(以前ご紹介した、大阪から届いた駄菓子です~!)。
磁力が弱くて釣り上がりにくいなか、ここもチームワークで釣り切りました!
自分のおやつぶんと、おうちの人へのお土産ぶんとを釣り、お土産ぶんはマスキングテープで飾り付けをしたりお絵描きをしたりした紙袋に入れて完成!
「おばあちゃんいつもありがとう」とか、「感謝してます」とか、べつにそんなメッセージを書こうね、なんて声掛けしてないのに、一言添えるきょうだいさん多数。
家族のことをとってもとってもたいせつにしている子たちばかりなんだなぁと、スタッフ一同じーんときました……。
おやつを食べているうちにおうちの方がお迎えに来て、ボラさん・スタッフとハイタッチしてみんな元気に帰っていきました。
参加してくれて、ほんとにありがとう~!!きょうだいさんたちの楽しそうな様子に、おばちゃんたちはほんとにうれしくて、とっても楽しかったよ!!
最後のアンケートでは「お兄ちゃん・お姉ちゃんとのチーム」が楽しかったと答えてくれた子が半分以上。
「子どもリーダーがおとなを引き連れる」チーム分けは、ボラさんがたくさんいないとできないことなので、「子どもとおとなのこの人数差で、みんなが楽しめるにはどうしたらいいか!?」とプログラムを練った甲斐がすごくあって、とても嬉しかったです。
最後にボラさんたちと。
わたしの撮った写真が少なかったので、でもはやく報告したかったので画像少なめなのですが、また当日の様子の写真を更新アップしたいと思います!
次回は5月を予定していて、こんどは年間予定を出したいな~と考えています。
それから、4歳~小学生対象の、親子参加タイプの「プチShirabe」も企画しています。
プチのほうは、仲間づくりというよりは、お母さん・お父さんと目いっぱいぎゅーしちゃおう!手をつなごう!の、親子のふれあい中心です。
例えば、ふだんは兄弟姉妹のバギーを押していてなかなかつなげないお母さんの手、握っていないと飛んでいっちゃうからお出かけのときはいつも兄弟姉妹と手をつないでいるお父さんの手が、今日だけはわたし・僕の手! っていう日です。
おお……書いていて自分がわくわくしてきたな(笑)
またお知らせします!
栃木県の「家族支援に関する公開講座」を受講してきました!
【病気や障がいを持つ子どもたちの「きょうだい」とご家族の気持ちに寄り添う】
と題して、おとなり栃木県宇都宮市で、県主催の公開講座が開かれました。
事務局は、きょうだい支援に力を入れている福祉事業所「認定特定非営利活動法人 うりずん」さん。
宇都宮にきょうだい関連で訪れるのは2回目です。
前回は2017年の夏、「シブリングサポーター研修ワークショップ」を受講するため。
ここで「きょうだい支援」のあり方や目指すものを学ばせてもらいました。
今回の講演会は、シブサポ研修の講師である「NPO法人しぶたね」さんが前半講演をされ、後半は病院や福祉事業所で行われているさまざまなかたちの「きょうだい支援」に関しての報告と意見交換でした。
たくさん学ぶことはありましたが、印象的だったのは
「入院している病気の兄弟姉妹」と「きょうだい」の関係が希薄になりがちなので、そこをサポートするというきょうだい支援。
子どもは感染などの理由で、病棟に入れないことがほとんどなのだそうです。
両親や親せきなどのおとなは病棟に入って兄弟姉妹に会えるのに、自分だけ「子どもだから」ひとりで病院の廊下で待っていなきゃならない。
お母さんが入院している兄弟姉妹につきっきりで、あんまり会えない。
その不条理さや寂しさをいやすために、きょうだい支援はあるのだと思っていました。
けれど、きょうだいさんたちだって、病気の兄弟姉妹に会いたいんですよね。
会っておしゃべりしたい。毎日どうしているのか知りたい。
知って、安心したい。納得したい。病気の兄弟姉妹にだってその子の生活があるって、見て知りたい。
そういった「知りたい」気持ちを満たし、「会いたい」気持ちをかなえるきょうだい支援もあると、初めて知りました。
そして、「きょうだい」を気にかけつつも、どうしたら良いのかわからない、本業が忙しくてきょうだい支援の企画までできない。
そういった病院や福祉事業所さんがたくさんいらっしゃるということも知りました。
「きょうだい会Shirabe」は太田が拠点です。興味・関心があっても遠くて参加できないという方もいらっしゃると思います。
でも学校や病院、事業所さんとタッグを組めば、施設利用者のきょうだいさんのために、こちらがその施設まで出向いてきょうだい会ができる。
その名も「出張Shirabe」。
どうですかこれ。ぜひ実現させたいです。
けれどまずは、今週末の第1回Shirabeを成功させることに心血を注ぎます(大げさ?)。
いつも感じることですが、「きょうだい支援」に関して栃木県は進んでいます。
群馬も続こう!と、講座で出会った方々と「シブリングサポーター研修inぐんま」実現に向けて取り組んでおります。
また進捗具合などご報告できたらと思っていますので、お楽しみに!