シブショップファシリテーター2日間トレーニングに参加しました

きょうだい会Shirabeを始めて、1年4カ月が経ちました。

 

「親の会っていうのはあっても、きょうだいの会っていうのは聞かないなあ」と思って初めてネットで調べたのは、たぶん5年前くらい?

地元にないのなら自分で始めてみようかなとちらっと考えたのは、たぶん4年前くらい。

具体的に「やろう!」と決めて、頭だけでなく足を使ったのは2年前の夏。

 

①大阪のNPO法人しぶたねさんが行っている「シブリングサポーター研修ワークショップ」を受けたこと

②宇都宮のきょうだい会SHAMSさんのシブショップを体験させてもらったこと

 

が、「シブショップ」の存在を知った最初でした。

「シブショップ」とは、「シブリング(英語。男女の別のないきょうだいという意味)」と「ワークショップ」を掛け合わせた言葉。

ごく簡単にいうと、きょうだいさんたちが遊び・学ぶプログラムを盛り込んだイベントのことです。

 

3月16日(土)と17日(日)に、シブショップの産みの親であるドナルド・マイヤーさんがシアトルから来日してくださり、幸運なことにその講義・ワークショップを受けることができて、シブショップの修了認定をいただきました。

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講義は、特別なニーズのある子どものきょうだい特有の悩みと得がたい体験について、実例を交えながら説明してくださいました。

また、シブショップの意義についてもたっぷり時間をとってくださり、学ぶことができました。

 

もっとも心に残っているのは「シブショップは、きょうだいにとってお祝いみたいなもの」という言葉。

ふだんがんばっているきょうだいさんをお祝いするお祭りみたいな、楽しい場所・時間であるべきで、見返りがたくさんあっていいんだ、ということです。

「きょうだいさんに見返りがたくさんあっていい」っていう言葉を聞いたとき、ああ、いいんだ。って、なんだかホッとしました。

それは、今Shirabeに来てくれてるきょうだいさんたちに対してでもあるし、自分自身に対しての安堵でもあったと思います。

 

2日目は実践編で、実際に子どもきょうだいちゃんたちに来てもらって、シブショップをおこないました。

最初は緊張の面持ちだったきょうだいちゃんたちも、アクティビティがすすむにつれて笑顔になり、発言もたくさんに。

正直なところ、わたしはもー 彼らがうらやましくてうらやましくて、

「なんでわたしは11歳じゃないんだ」と思いました。笑

 

プログラムには、体を動かして遊んだり簡単なゲームをしたりする合間合間に、「障がいのある兄弟姉妹についてどう思うか」という、自分の気持ちを言葉で表すおしゃべりの時間が設けられています。

 

このとき前半では、困り・嫌だった体験を表現するときに「君はどう?」って水を向けられてから、

「別にいいんだけど、レストランとか行って騒ぐのが困る」

「そんな嫌ってほどでもないんだけど、知らない人にすぐ話しかけたりするから……」

と、「まあそんな、いうほどのことでもないんだけど」っていう前置きを、きょうだいちゃんのほとんどがしていたのです。

でも、後半では、みんな前置きをせずに、挙手をして話してくれてました。

 

これはすごく印象的で、「やっぱり『ここでなら話して大丈夫』って思えれば、みんな話したいんだ!」って、発見・驚きでした。

よくよく考えると、わたしはマイヤーさんがきょうだいちゃんたちに質問している間じゅう、

「自分はこうだな、ああだな」って、しゃべりたくて仕方なかった。自分の考えていることを、その場にいるみんなに知ってほしくてたまらなかったです。

 

わたし、これって自分がおばさんになったからだと思ってました。つまり、歳をとってある程度気持ちに整理がついたからなのかなーと。

でも、そうじゃないですよね。子どものときだって、そのときは自分の気持ちがとっ散らかってるって思ってたわけじゃないし。じゅうぶん整理できてると思ってた、と、思う。

「よくわからないな」ってモヤモヤしていることも、それを「この人なら」って、人に聞いてほしい気持ちはあったはず。

 

Shirabeも、そういう場所でありたいなって、心の底から思いました。

 

このシブショップに、Shirabeに来てくれてるきょうだいちゃんも参加したのです!

最後は女の子同士すっごく仲良しになったみたいで、もーね、娘の学校生活を覗いているかのような安心と喜び。笑

 

いやあ、なんだろうな、きょうだい支援やっててよかったなって強く思いました。

 

これからこの体験をShirabeのスタッフと共有し、「きょうだいさんたちにとってのお祝い」であるプログラムを練りたいと思います!

 

今回、この2日間トレーニングに参加できて、本当に幸運でしたし、光栄でした。

マイヤーさんの、最後の「ファーストジェネレーション」になれたこと、恐悦至極です!

 

きょうだい支援を広める会さん(http://siblingjapan.org/)をはじめ、NPO法人しぶたねさん(http://sibtane.com/)、きょうだい会SHAMSさん、シブコト(https://sibkoto.org/)の方々などなど、本当にたくさんの方がスタッフとして活動してくださり、わたしはイチ参加者でしかないですが、本当にありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

会場では、京都こどもきょうだい会えるも(https://kyodai-elmo.themedia.jp/)さんや、静岡きょうだい会(https://shizuoka-kyodai.amebaownd.com)さん、きょうだい児支援の会まいせるふ(https://www.facebook.com/myself.kyoudai/)さんほか、たくさんの志を同じくする方たちと出会うことができました。

もー こんど飲み会したい。笑

 

それから、そのかっこよさに魅了されてしまいました、通訳の金子久子さん。

わかりやすい邦訳と、聞きやすい声とテンポ、チャーミングなキャラクターが本当にすてきで、ミーハーですけどすっかりファンになってしまいました。笑

 

このあと、マイヤーさんは大阪・仙台で講演をされて、台湾に飛ぶそうです。

大阪講演は、まだ若干席が残っているそうですよ!

3/21(木・祝)です。

ドナルド・マイヤー氏講演会in OSAKA 2019年3月21日(兵庫県) - こくちーずプロ(告知'sプロ)

もしお近くの方で、お近くでなくても、ご都合つくかたはぜひ!

 

 

シブショップファシリテーターとして、これからもきょうだい会Shirabe、がんばっていきます!

(あぁ この最後にむりくりまとめた感~ 毎回どうにかしたい。。。笑)