「シブリングサポーター研修ワークショップinぐんま」開催しました!
病気や障がいをもつ子どものきょうだいの応援団「シブリングサポーター」。
認定のための研修を、大阪のNPO法人しぶたね理事長・清田悠代さん、きょうだいレンジャーのシブレッドさんにお越しいただいて、伊勢崎市障害者センターにて開催いたしました。
去年の夏、宇都宮できょうだい会SHAMSさんが主催したシブサポ研修に参加して以来、ぜひ群馬でも開催してもらいたい!!と思っていました。
実現できて本当にうれしいです。
12/1(土)の午前はシブリングサポーター研修ワークショップ。午後はシブレッドさんによる「きょうだいの日」体験です。
親御さんの立場の方、ご自身もきょうだいとして育った方、放課後等デイサービスや特別支援学校の先生など支援者の方など、いろいろな立場の方が参加してくださいました。
この研修で全国のシブサポさんが400人を突破し、416名に!
ついこの間「100名になりました!」というお知らせを拝見したばかりだと思っていたら、なんともう400人越え!
それだけきょうだい支援がこの国で注目されているのだなあと、たいへん心強く感じています。
午前中のシブサポ研修を通じて、きょうだいがもちやすい気持ちや、きょうだいに対してどんなふうに声かけをしたらいいだろう、支援って特別なことなんだろうか? そういったことを学びました。
午後はしぶたねさんが行っている「きょうだいの日」を体験しよう!の時間。
みんなで体を動かして、楽しいレクリエーションを体感しました。
特別な道具がなくても、新聞紙やふうせんなど身近なもの・手軽に手に入るもので楽しめる遊びがたくさんあります。
おとな同士でも夢中になってしまいました(^^)
Shirabeでも取り入れていきますよ~!
12/2(日)は「病気や障がいをもつ子どものきょうだいが自分らしく育つために」と題して、清田さんの公開講座。
シブサポ研修のときにも感じたことですが、清田さんの言葉は優しくて、まっすぐにこころに響きます。
参加者のみなさん、それぞれに感じることがあり、涙を流す方も見受けられました。
「自分の気持ちを代弁してもらったようだった」というおとなになったきょうだいの方。
「わが子にかわいそうなことをしてしまっていた」と悲しむ親御さん。
でも、きょうだいがつらい思いをしていたとしても、「誰かが悪い」とか「誰かのせいで」とかいうわけでは決してないのです。
ただその「しんどさ」「つらさ」を自分だけで抱え込まず、外に出せるようにする。「どんな気持ちをもってもいいんだよ」と、認めてもらえる。
そういった環境、場所がある、人がいるだけで、もうそれはじゅうぶんな「きょうだい支援」なのです。
「清田の話を聞いて、『自分はできてない。だめだ』と思う親御さんがたくさんいてはるかもしれません。けど、そう思っている時点で、その親御さんはきょうだいさんに対してじゅうぶん想いを向けておられます。それはお子さんに伝わっています。だから、大丈夫です」
というシブレッドさんの言葉も清田さんの講演と同様に優しくて、自分の子育てが「まちがっていない」と受け止めてもらえたようでした。
「悩んでもいいんだ、これでいいんだ」と、自分自身を肯定することができた親御さんも多いのではないでしょうか。
障がいのあるなしにかかわらず、「自分のやり方はこれでいいんだろうか。もっとほかにいい子育ての仕方があるんじゃないだろうか」と、悶々としているのが親の常だと思います。
わたしも日ごろから自分の子どもたちに対して「これでいいのか」と悩んでいるので、なんだか認めてもらえたような気がしてほっとしました。
「きょうだいの日」の遊びも交えて、学びも気づきも楽しみも織り交ぜた、すてきな公開講座でした。
後半は県内のきょうだい支援実践報告です。
あんなか兄弟姉妹会ケセラセラ代表・田口高雄さんによる「精神障がい者の抱える偏見ときょうだいの気持ち」では、田口さんのご家族の状況と、そのなかでみつけた仲間との「優しさの距離」についてお話していただきました。
今回の講座・実践報告で、唯一のおとなきょうだい支援の会であるケセラセラさん。
だれにも家族のことを話せずにつらい思いをしていた過去から、東京の兄弟姉妹会に出会ってとても気持ちが救われたことなど、赤裸々に語ってくれました。
学生さんが行っている、群馬大学きょうだいの会ぱずるの活動報告をしてくれたのは、現代表の竹花音葉さんと中澤華奈さんです。
「みんなが主役になれる場所」と題して、お話してくれました。
ぱずるさんは、とある大学院生さんが立ち上げて以来、きょうだいさんだけではなく、親御さん・障がいのある兄弟姉妹・きょうだいさん全部を対象にした家族支援を行っています。
学生ボランティアさんと一緒にお祭りに出掛けたり、お菓子をつくったり。家族だけでは大変でなかなか出かけられないところに一緒に遊びに行くことで、親御さんもきょうだいさんもリフレッシュして、みんなが楽しめる支援です。
とっても楽しそうな写真がたくさんでした(^^)
きょうだい会Shirabeの報告では、「きょうだいがのびのびできる支援」と題して銀鏡が会を立ち上げた経緯をお話させてもらい、そのあとにあそびコーディネーターである廣瀬が、プログラムを組むときに気をつけていることや、実際に行った遊びを紹介しました。
実際に使った道具も持ってきたり。でかい……よくぞ持ってきてくれました(笑)。
スライムのつくり方やリアル野球盤のルールを書いた紙をお配りしたので、ぜひ遊んでみてほしいです(^^)
質疑応答の時間では、「きょうだい支援をうちの会・施設で行ってほしい」という嬉しいリクエストもあり、これからますますのきょうだい支援のひろがりに期待大!です。
今回、講師であるNPO法人しぶたねの清田さん・シブレッドさんをはじめ、いろいろなかたのご協力により「シブリングサポーター研修ワークショップin群馬」を開催することができました。
かわいくてわかりやすいチラシは、笑って子育てロリポップ(http://lollipop-club.com/)
代表の石川さんがつくってくださり、
伊勢崎市のNPO法人 生涯発達ケアセンターさんれんぷ(http://sanrenpusince2014.wixsite.com/sanrenpu)代表の中林さんが、会場の準備やいろいろな書類チェックをしてくださいました。
また機材の準備やサポートは、株式会社るーと(https://root-ca.jp/)の高岸社長が、ただでさえ忙しいなか無理を押してしてくださいました。
Shirabeの立ち上げから応援してくださっているロセッタスマイルの新島さんも、学校や病院にチラシ配りをしてくださったり、裏方仕事をしていただいたりして、本当にお世話になりました。
公開講座には埼玉県川口市のきょうだい会「ブレイブキッズ(https://www.facebook.com/Kyoudaibravekids)」の岡田さんが、息子さんと一緒に駆けつけてくださり、心強かったです。
そして、ご予定があるなかわざわざこのイベントのために申し込みをして、足を運んでくださった参加者のみなさまにも、この場を借りてお礼を申し上げます。
たくさんの方々のおかげで、無事に開催することができて、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
これからも、細くても長く、きょうだい支援をつづけていきたいです!