「きょうだい会」の目的って?
お久しぶりになってしまいました。
インフルエンザで寝込んでいた……わけではありません!
我が家はおかげさまでみんな元気です。92歳の大ばあちゃんもピンピンしており、昨日も肉から食べていました!
弟も今日はデイで調理実習らしく、ウキウキと出かけていきました。
ありがたいことです。
先日、きょうだい会Shirabeの次回開催に向けて、市内の行政センターの多目的ホールを借りたくて窓口で申し込み手続きをしてきました。
何カ所か訪ねたのですが、いずれも
行「何で使用するんですか?」
私「障害児や障害者のきょうだいを対象にした会で使います」
行「………………はぁ?」
というかんじで、なかなかピンときてもらえず、説明に苦労しております!
ニッチな活動なので仕方ないっちゃーないのですが。
「何の目的で?」
と聞かれると、
・同じ境遇の仲間づくり
・きょうだいがその日は主役になって楽しく過ごすため
・あるある話をして体験をわかち合うことで、悩みを軽減する
とかいろいろあるんですけど、なぜそうする必要があるのか? というところをもう一度説明しなくてはならないので、なかなかもどかしい!
もっとこう、みんなの腑に落ちる、すとんとくる説明ができないかなあと考えていたのです。
で、わたし仕事はライターをしているのですが、もっともっと上手になりたいなということで「MOJIラボ」というライター養成講座を10回にわたり受講していました。
講師は元上毛新聞社記者でライター歴30年の阿部奈穂子さんです。
卒論として、自分の仕事・活動・興味のあることをテーマに800字程度でルポ風の記事にまとめるという課題が出されました。
もちろんわたしのテーマは「きょうだい会」。
書きながら「ほうほう、なるほど……」と、自分で書いているのに改めて納得したりして、なかなかまとまった文章に仕上がったのではないかと自画自賛しております。
以下に載せますので、よかったら読んでみてください。
未来につなげる予防の支援「きょうだい会」
「きょうだい会」という言葉を耳にしたことがあるだろうか? 障害児・者と同じ家庭で育つ健常の兄弟姉妹(以下「きょうだい」)を支援する活動だ。障害をもたない彼らに、支援が必要な理由とは?
きょうだいならではの悩み
きょうだいの悩みは年代によって変化する。小学生時代で多いのは、からかいの対象になる兄弟姉妹を見てつらい思いをしたり、自分がからかわれたりすることだ。年齢が高くになるにつれ、悩みや葛藤は多様化する。障害をもつ兄弟姉妹のことを恥ずかしく感じたり、時には疎ましく思ったり。そのような感情をもつことに罪悪感を抱き、自己評価を低くすることもある。
周りからの期待やプレッシャーから、いい子を演じてしまうきょうだいも多い。中高生になり進路を意識する年頃になると、自分が目指したいことと周囲が期待することの間で心が揺れ動く。
幼年~学齢期を通して抱きがちなのが“寂しさ”だ。両親の注目はどうしても手のかかる障害児へと向く。理解してはいるものの、寂しさは拭えない。
大好きな両親にだからこそ、打ち明けられない悩み。幼い頃から抱いているため、悩みや葛藤という言葉で表せるのだということにすら思い至らないモヤモヤした感情。吐露する場所がなく、話してもわかってもらえないと、孤独感を募らせる。
のびのびと感情表現できる場を
「きょうだい会」は子どもを対象にした会と、大人きょうだいのセルフサポートグループに大別される。
大人と違い、子どもは自らサポートを求めることができない。抱いているモヤモヤした感情は、自分自身で解決しなければならない問題と思い込んでいる。感情をため込んだ結果、体調不良や不登校という形で表れる場合も。
「きょうだい会」は、同じ境遇の仲間とレクリエーションやお喋りを通して感情を共有する場だ。「自分だけの悩みではない」「どんな感情をもってもいい」と感じることで、安堵し自信をもち、希望につなげることを目的としている。
仲間と一緒に活動し心のケアを予防的に行うことで、これから先、生じるであろう各年代による悩みを軽減する効果もある。現在だけでなく、10年、20年後につながる“予防の支援”が、「きょうだい会」なのだ。
…………どうでしょうか。わかりやすいでしょうか?
行政センターの窓口で「これを読んでください!」と言うわけにはいかないですけどね(^_^;)
MOJIラボは2018年2月20日、3月6日、20日、4月10日、24日の全5回で再度開催されるそうです。
前回の半分なので、ダイジェスト版ですね。
とにかく、わかりやすく!簡潔に!伝わる!文章の書き方を伝授してもらえるので、説得力のある文章を書きたい方には特におすすめです。