今年1年ありがとうございました!のご挨拶と「『きょうだい』だからこそできること」の模索

気づけばもう12月29日。明日我が家は毎年恒例、餅つきの日です。

臼と杵でお餅をつくのですが、今年は男手が主人と父しかいないので、きっとふたりには長い一日になるでしょう(笑)

 

群馬にきょうだい会をつくりたくて10月から始めた、まだ3カ月のブログですが、たくさんの方にシェアしていただき、読んでいただいて感謝しています。

実をいうと自分自身があまり人のブログを読む習慣がないので、わたしがブログなんか書いてだれが読むんだろうか……と疑問でした。

しかし賛否はどうあれ読んでくださる方がいることで、わたしのすることに意味があるんだなあと嬉しく感じました。

 

数回書いてみて自分で思ったのが、「このブログ、『役に立つこと』が全然書かれてないなあ」ということ。

ただ「きょうだいである自分のこと」や「考えていること」しか書いてなくて、これってブログとしてどうなんだろう?と。

でも、ご自身が自閉症児の親御さんで、千葉できょうだい支援をされている方からいただいた「『わたしのこと』そのものが琴線に触れるメッセージだと思います」という言葉に励まされ、ともかく続けようと考え直しました。

そうこうするうちにShirabeのお知らせもできたので、ホッとしています!

 

来年以降も、「きょうだい」としての自分が子どものころに感じていたことや、10代・20代ではどうだったか、思い出しながらつづっていきます。

文章にすることで、親御さんがきょうだい児について気になっていることの手がかりとなれば嬉しいですし、10代の若いきょうだいさんたちにも届けばいいなと思っています。

 

平成19年に「財団法人国際障害者年記念ナイスハート基金」が企画・発行した、「障害のある人のきょうだいへの調査報告書」というものがあるんです。

このなかの、「障害のある人や家族が幸せに暮らすために、社会はどのように変われば良いか」という質問の答えで最も多かったのが、

「障害者に対する理解を広め、偏見差別をなくす 45.9%」

なんですね(その次が「障害者に対する社会的援助を充実する 28.1%」)。

 

わたしは、これがとても嬉しくて。自分と同じように考えている、同じ立場の方がたくさんいるんだ!って知ったことで、とても勇気づけられたのです。

 

それから、日本文化科学社発行の『ダウン症ハンドブック 改訂版』に、「きょうだい」についての項目があります(「きょうだい」についてこんなにページを割く「障害について学ぶ本」は、珍しいんじゃないかと思います)。

こちらから抜粋して引用させていただきます。

 

 

確実にいえることは、きょうだいは親と違ってダウン症児と同世代の人間であるということです。彼(女)たちの人生は、ダウン症をもつ子どもの人生と同じサイクルで展開していくのであり、親の役割を代替させることはできません。きょうだいに対して期待される役割は、親に代わる保護者としてのものではなく、「障害をもつ子どもがいることが当たり前という環境に育った人間」としての社会への啓発的な役割なのではないかと思われます。

 

 

「障害平等研修(DET)」を来年ぜったいに受けたいと思っているのですが、こちらは障害者の方自身が講師となって行われる研修です。当事者だからこそ伝えられることがありますよね。

 

同様に、「きょうだい」だからこそ伝えられる何かがあるんじゃないかな、と考えています。「啓発的な役割」と言われて「その通りだ」と感じ、何かしたいと思ってもひとりでは何をどうしたらいいのか全然わかりませんが、仲間ができればもしかしたら「何か」できるのかも!?って、実はこっそりワクワクしています(笑)

 

まずは来年1月の「きょうだい会Shirabe第1回」が楽しみです!

 

更新が頻繁にあったりしばらくなかったりと安定しないブログですが、読んでくださってありがとうございます。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

よいお年をお迎えくださいね。