きょうだい会のボランティアさんにお会いしました~!と、シンポジウムで印象的だったこと

先日、1月21日開催の第1回きょうだい会に参加してくれるボランティアさん数名にお会いしてきました!

 

会の趣旨と、ボランティアさんにお願いしたいこと等をお話しさせていただきました。

みなさん大学生なので大学の学食で待ち合わせ。

わたしは明らかに学生じゃないので、お互い初対面だし、目立つから逆にいいだろう……と考えてましたが、大学っていろんな年代の人がいますね。

よく考えたら自分が学生のときもそうでした。いろんなおもしろい人がいて楽しかったな~。

 

ボランティアを志望した動機も聞かせていただいて、みんなそれぞれ理由があって、ちゃんと自分の経験値を増やそうとしていてえらいな~と感心したのでした。

 

学生ボランティアのお兄ちゃんお姉ちゃんたちは、会を楽しむ気まんまんですよ!!

まだまだきょうだいさん募集中~!!

 

彼らとの縁をつないでくれたのは、11月26日に太田市立高等学校で行われた「障がい者が安心して暮らせる街づくりを市民と共に考えるシンポジウム」。

「シンポジウム」って聞いても正直ピンとこなかったのですが、障害をもつ方3名と、もたない方1名が登壇し、質問に回答するという形式でした。

 

だいぶ日が経ってしまいましたが、こちらを拝聴して印象的だったことを記録のために。

 

30代で事故に遭って片腕を失い身体障害者となった方…Aさん、

軽度知的障害をもつ方…Bさん、

精神障害をもつ方…Cさん。

「生活で『困っていること』は何かありますか?」という質問に対して。

 

Aさん「腕を失ったときも、自分が障害者だとは思わなかった。人から言われて、『ああ、そうか』と感じた。「困ること」? もう何十年も経って、慣れたからそんなには……カフスを留めるとき、妻の手を借りる必要があるが、妻がいなければ自分で口を使ってできるし……」

 

Bさん「自分の両親は、もう亡くなったけれど、家族のなかで自分を馬鹿扱いはしなかった。自分を自分として扱ってくれた。認めてくれていた。だから、こうして仕事をして夫婦で暮らしていけている」

 

Cさん「交通手段がないことがいちばんの困り。送迎のサービスはあるが、買い物に行きたいだけなのに、送迎の予約をしなければならないのは不便」

 

Cさんの困りは、障害者だけでなく高齢者にもいえることです。このシンポジウムの副題は「障がいは他人事ではない」でしたが、買い物とか交通手段とかは、実感しやすいテーマですね。

太田市は、昼間あそんでいる公立小学校のスクールバスを活用して、無料の巡回バスを運行させる予定だそうです。市長が言ってました。

 

コーディネーターを務めた東京福祉大学の三野先生がおっしゃっていた、

「『障害』とはどこにあるのか?」という一節が特に印象的でした。

 

わたしの理想は、「障害者が珍しくない社会」です。

居て当然、だれかが困っていそうだったら手を貸して当然、自分も手を貸されて当然、というような。

もしその手助けが過剰だったら(自分で対処できるから必要なかったら)、なんの抵抗もなく「No, thank you」と言えて、その答えを特に嫌な思いを抱かず受け入れられるような。

障害者が家族にいても、「かわいそうにねえ、大変ねえ」なんて同情もされず、「面倒みてえらいねえ」なんて変に感心もされず、ふつうにどこにでもある家庭として自然と受け入れられるような。

きっとこれって、みんなの理想だと思うんです。

お金とか、思想とか、国とか、環境とか、いろいろなことが「障害」になって、実現するのがなかなか難しいのかもしれないけれど、理想を実現させるために、がんばっている人はたくさんいる。

その一助になるには、具体的にはどうしたらいいかなあと、考えています。