音楽療法ってどんなもの? 生涯発達って?
先日、NPO法人 いせさきNPO協議会 社会貢献ネット さん主催の交流会「遠山親水舎」に参加させていただきました。
「NPO・地域団体や活動に関心ある人、自由に話そう!」
「地域の活性化に向けて一歩を踏み出すつながりを作りましょう。1人や1団体ではできなかったことを連携で!」
「自由な情報交流に加え、自分の活動をアピールしたい、相談したい人がテーマを持って発表します」
と、チラシにあるとおり、法人や個人で活動を行っている方(多くは伊勢崎市の方)が30分程度テーマに沿ってお話をしてくださり、そのあと、質疑応答や参加者でいろいろと意見交換をし合う、という場でした。
なぜ太田市民のわたしが参加したのかというと、今回の発表者が NPO法人 生涯発達ケアセンターさんれんぷ 代表の中林亜衣さんだったからです!
中林さんにはきょうだい会関連で最近とてもお世話になっており、音楽療法士ということも伺っていたのですが、音楽療法って具体的にどういうものなのか全然知りませんでした。
今回お話を伺ういい機会だったので、参加させてもらいました。
音楽療法って、楽器を演奏したり歌を歌ったり……をするけれど、上手になろうというものではないのだそうです。
みんなでセッションすることで達成感を得たり楽しいって感じたり。
ひとりでだったら、その楽器の触り心地とか音のおもしろさとかを味わったり。
音楽とか楽器を道具にして、感覚や脳に刺激を与えたり発達を促したりする……そういうものなのかなあって感じました。
すっごいな~って思ったのは、音楽療法っていうのは音楽を意図的に使うものなので(だから流れていてなんとなく心地よければなんでもいいっていうのではなく)、なぜこの音楽を使ったのか? なぜこの音域で奏でたのか? とか、そういうのをすべて狙って行わなければならないんですって。
うーん、こりゃただピアノが上手です、バイオリン弾けます、じゃあできない、専門領域だわあってすごく感心しました。
きっといろんな人がたくさんトライ&エラーを繰り返して、確立した……いや、確立しつつある……なのかな?療育方法なのでしょうね。
そうそう、いろんなおもしろい楽器を見せてもらったのですが、トーンチャイムを実際に使わせてもらったのです。
トーンチャイムって、名前しか知らなくて、実際に見て触ったのは初めて!
あんな棒みたいな形をしているんですね。
なんかとってもうれしくて楽しかったです。
いーい音だったなあ……
「生涯発達」という、人間は生まれてからお年寄りになって死ぬまでずっと発達段階にあるという考え方も驚きでした。
うちには93歳になる祖母がいますが、認知症も入っているし、もの忘れも激しく、いろいろとできないことが増えています(それでも歩いたり着替えたりは自分でできるので、たいしたものだと思います)。
動作も遅いし、わたしの子どもたちは、ときどきそのことでもどかしく感じてイライラしていることがあります(子どもたちだけじゃなく、おとなもですけどね)。
そんなとき、彼らを納得させるために「ひいばあちゃんは超お年寄りだから、身体が弱くなって、できないこともいっぱいあるんだよ。みんなそうなの。仕方のないことなの」と説明します。
でも、それって、もしかして間違った説明なんじゃないのかなあ……あんな言い方でいいのかなあ……って、考えさせられました。
人間は、ある時点でピークに達し、そしてどんどん衰えていく……それは避けられない事実で、我々の力ではどうにもならない、許容するしかない、あきらめるしかない……
そんな考え方を子どもたちに植え付けちゃってるんじゃないかなあって。
すべてが衰えるわけではないのに、歳を重ねるほどに発達している部分がきっとあるに違いないのに、身体や記憶といったわかりやすい部分にだけ目を向けて、「年寄りだからできない。衰えている。劣っている」と決めつけるのは、乱暴じゃないのか?
たとえば知的障害のある子どもに対して、
「この子は知的障害があるから、知能的にはここがピーク。あとは年齢が進んでも発達することはないし、むしろ年を取るにしたがって衰えていくだけ」
なんて、そんな決めつけた言い方、できるのか?
今回、ほんのちょっとその言葉を聞きかじっただけなので、「生涯発達」という言葉の本当の意味は、わたしの認識とはずれているかもしれません。
もっとちゃんとその考え方を勉強してみたいなって思いました。
中林さんが音楽療法士を目指したいきさつとか、福祉にかける思いとかそういうことも聞けて、とても充実した1時間半でした。
NPO法人生涯発達ケアセンターさんれんぷさんのホームページです。↓
こども多機能型事業所ブーケ(児童発達支援、放課後等デイサービス)もさんれんぷさんの事業のひとつです。
ご興味ある方、覗いてみてくださいね。
群馬大学のきょうだい支援サークル「ぱずる」さんの活動を見学してきました!
群馬大学できょうだい児の支援をしているサークルがあると伺っており、ずっと見学させてもらいたいと思っておりましたが、先日やっと活動を見学させていただくことができました!
Shirabeに参加してくれたきょうだいさんのお母さまが、つないでくださったのです~ ありがとうございます!!
群馬大学のきょうだい会は「ぱずる」といい、学部の学生さんが中心になって運営されています。
頻度は月に1回。
原則家族参加で、親御さん・きょうだいさん・障がいをもつ兄弟姉妹さんみんなで活動に参加できます。
わたしが見学させてもらった日は、たーっくさんの家族さんが参加されていて(なんと子どもさんだけで19名!)、ワイワイ楽しく始まりました。
学生さんのスタッフもとても多くて、20名くらいいらしたのかな、お子さんひとりにつき必ずひとりが担当。
多動のお子さんにもぴったりくっついて、ダッシュして追いかけたり一緒に遊んだり、抱っこしたり手をつないだり……いっぱい遊んでいました!
子どもたちみんな楽しそうでした(^^)
活動内容は、ホットケーキとフルーツポンチづくり。
ホットケーキを焼ける子は焼いて、できない子にはきょうだいさんがつくってあげて、飾り付けをして、一緒に食べました。
いいなあって思ったのは、女の子たちがもう顔見知りで、みんなでキャッキャしながらお料理していたことですね~ 飾りつけもお店顔負けで、とってもおしゃれ!
大学生のお姉ちゃんといっぱいおしゃべりできるのも、すごく嬉しそうだったし、楽しそうでした。
お母さん世代でもなく、先生でもなく、「お兄ちゃん・お姉ちゃん」っていう魅力がいっぱい詰まっていて、いい活動だな~って思いました(^^)
Shirabeでも、いつか家族参加型の会も開いてみたいなと考えています。
今回見学できて、とても参考になりました。
見学を快く許してくださった「ぱずる」のみなさん、どうもありがとうございました(^^)
いや~それにしても、Shirabeにボランティアに来てくれる学生さんもそうですが、みんな素晴らしいですよね。
それに比べて(比べても仕方ないのについやってしまう)、自分の大学生時代はなんだったのか……現実に生きていたのかどうか怪しく感じるくらい何もしてない……。
そういえば活動的な友達は、子どもたちのキャンプについていくボランティア(キャンプリーダーっていうんでしたっけ?)とかやってた気がします(キャンプの後うちに泊まりに来て、寝ぼけて「どうしたの?おしっこ?」って言ってた。笑)
今とか昔とか関係なく、熱意のある学生さんは頼もしいですね。
第2回目の親子参加型きょうだい会を行いました!
もう多くの学校で新学期が始まっていることでしょうが、太田市は今日が始業式です。
今日も娘の登校班と一緒に登校しましたが、みんなまったく私語がなく……暗い表情で黙々と歩いていました……みんな学校行きたくないんだなあ(^_^;)
雨が降っていたのも気が重い原因のひとつかもしれないですね。
夏休み中の登校日は、「飛行機乗ったよ」「大きいプール行ったよ」っておしゃべりしてくれて、あんなに楽しそうだったのになあ。
夏休み最後の日の9月2日(日)、第2回目となる親子参加型きょうだい会(通称 親子しらべ)を行い、小学校2・3・6年生の3組の親子さんと一緒に楽しみました!
(お申込みは4組でしたが、きょうだいさんがおひとり体調不良でお休みでした……お大事に……)
今回は、なんときょうだい会Shirabe始まって初! 参加者が女子オンリー!
でしたので、
「親子で遊んでおそろいのアクセサリーをつくろう!」をテーマに準備しました。
プログラムは、こんなかんじ。
フルーツバスケットを、またやる(笑)。
見てください! この躍動感!!(笑)
フルーツバスケットで「猫派」「犬派」「動物ニガテ党」がはっきりしました!
少し汗を流してから、「紹介サイコロ」。
これは大阪の NPO法人しぶたね さんの「きょうだいの日」のアクティビティを真似させてもらいました。
サイコロを転がして、出た目に答えることで自分のママ・パパ/きょうだいさんの紹介をしてもらおうというもの。
親御さん用のサイコロには
・うちのコ ここがカワイイ
・うちのコの好きなたべもの
・うちのコ これをしてるとゴキゲン
・うちのコのトクイなこと
・我が子ながら感心/尊敬しちゃうとこ
・生まれてきたときこんなふうに感じたよ
の6つ。
きょうだいさんが振るサイコロには
・ママ・パパの ここが好き
・ママ・パパに お願いしたいこと
・ママ・パパが がんばっていること
・ママ・パパに やめてほしいこと
・ママ・パパの 好きなたべもの
・ママ・パパと 一緒にして楽しかったこと
の6つ。
最初は親御さんから。
表情をお見せできないのが残念!何を言ってくれるかな?期待しているかわいいお顔(o^^o)
「おおらかなところが、すごいな~っていつも感心してる」
「生まれてきたときは、よく泣くな~って思ったけど、とにかく大変以上にかわいくて」
「うちのコは、わたしと一緒にいるといつもご機嫌でニコニコしてくれる。ありがとう」
当人ではなくても、嬉しくなってしまう言葉がたくさんでてきて、スタッフも「ありがとう~!!」と言いたい気持ちでした。
「好きな食べ物」の目が出たときは、きょうだいさん、「知ってる~?わかる~?」って試すような目つき(笑)
でもさすがお母さまたち。みんなちゃーんと当ててましたよ!
次はきょうだいさんたちの番。
エイッ!
期待するお母さまたち……ドキドキ。
「おしごとがんばってる」
「おこらないでほしい」
「スマホ買って!あ、それか焼肉行きたい!」
「一緒にお絵描きするのが楽しい」
「ピアノをがんばってる」
「お母さんは辛いものが好き」
と、みんなそれぞれママについて的確に紹介してくれました!ついでにおねだりもできてラッキーだった子も(笑)
ママもきょうだいさんも、みんなちょっと照れちゃったみたいですが、みんなニコニコしていたので、取り入れてよかったなあって思いました。
「お絵描き手話かるた」は、まずは簡単に手話のお勉強。
牛や犬、猫、ブドウ、桃など10種類の単語を覚えてから……
親子で分け合って絵札をつくります。
記憶を手繰って牛の絵を……けっこうむずかしい。
なぜか動物に眉毛を書き加えずにはいられないママも(笑)
それぞれかわいい絵札ができました。
読み札の代わりにスタッフのひとりが手話をして、その手話に対応する札を取るというかるたです。
最初は親子ふたりで対決し、練習してからみんなの絵札を交ぜて本番。
親チームVSきょうだいさんチームの団体戦です!
堂々と邪魔される親チーム(笑)
始まったら正々堂々と戦いました!
結果は歴然……
きょうだいさんチームの勝利~!!
かるた遊びも楽しいですが、その前の絵札をつくる工程が特に楽しいゲームです。
それからお待ちかね、アクセサリーづくり!
いろいろなビーズを細いゴムに通して、ブレスレットをつくりました。
自分とママに2つずつ、4つもつくった子もいたし、お兄ちゃんにストラップをつくった子もいましたよ。
「ママの腕にこれで足りる?足りないかも」
「足りるよ~!2・3個減らしてもいいくらいだよ!」
という、親子の楽しい会話も聞かせてもらいました(^^)
最後にみんなでブレスレットをして、集合写真をパチリ。
ああ、楽しかった!
アンケートでは
「きょうだいと『今日だけは特別に』という日ができて、よかったと思います」
「紹介サイコロで、ふだん聞けない本音が聞けたような気がしました」
「毎回ものづくりができ、ありがとうございます」
と、親御さんからありがたいお言葉をいただきました。
きょうだいさんからは、
「みんなでえがおでできて、たのしかった」
「アクセサリーをみんなとつくってたのしかった」
「みんなとおそろいのがつくれてよかった」
と、「みんなで楽しめてよかった」という感想が!
なんかちょっと、絆っていうか、仲間意識というか、そういう気持ちがきょうだいさんたちにも現れてきたんだなって思って、嬉しかったです。
わたしもお揃いをつくりたかったよ……仲間に入れてほしい…… あ~! 材料あまってたんだ……つくればよかった……。
今年度の親子しらべは今回が最後ですが、来年度も企画しますので、ご興味ある方はぜひご参加くださいね(^^)
次回は10月14日(日)きょうだいさんのみ参加型のきょうだい会です!
10月だから、ハロウィン的な……カボチャ的な……何かを用意する予定です(^^)
お近くにきょうだいさんいらっしゃいましたら、情報シェアしていただけるとありがたいです。
お申込み、お待ちしてま~す!!
おとなのきょうだい会に参加してきました!
みょうがの酢漬けがうまい、うますぎる。
夏のぶりっ返しで、さっぱりしたものがすごくおいしいです。
まさかこんな野菜だかなんだかわからないものを、こんなに好きになるとは思いもしませんでしたが……。
「みょうがが好き」っていう事実によって、おばちゃんになったなあって実感させられます。
あと、星野富弘さんを思い出します。
みょうがを食べるとばかになる……。
それはともかく、先日、初めておとなのきょうだい会に参加して参りました!
おとなきょうだいの、セルフサポートの会は、子どものきょうだい支援よりも歴史が長いそうです。
わたしが参加させていただいたのは、「きょうだい支援の会」の例会です。
参加した方のお話しはすることができませんが、「ああ、わかるな~」というお話がたくさんありました。
小さな頃に周りに言われたことを思い出したり。
「そう言われたことには、傷ついてよかったんだな」と30年経ってから初めて思い知ったり(セリフと状況をよく覚えていて、そのことについてなんだか腑に落ちないというか、納得できない気持ちがあった)。
運営者のおひとりである有馬桃子さんが、FBで書かれていらした
「ある人が体験を言語化したことで、自分の気持ちにもしっくりくる言葉が見つかることがあります」
という言葉に、深くうなずきました。
あと、「手放したくても手放せない葛藤」。
これって、きょうだいだからとかではなく、みんな持っていることではないでしょうか。
囚われていることがわかっているし、解放されたいけれど、できない……。
もちろん、その葛藤と向き合うのは自分にしかできないのですが、共感してもらうことによって負担が軽くなると思うのです。
Shirabeでも、おとなきょうだいの集まりができたらいいなあって考えています。
が……わたしに運営ができるかどうか……心配……
育児休暇に入っているShirebeスタッフでありきょうだい仲間であるふたりが戻ってきたら、相談しようっと。
余談ですが、都内に足を運んだのがとても久しぶりで、東京駅とKITTEにすごくテンション上がりました。
1度、丸の内OLってやつをやってみたかったなあ……そんで、アフター5に美術館とか行きたかったなあ……って思いました……。
実際都内に独り暮らしなんてしていたら、生活かつかつでそんな余裕なかったと思いますが。
想像ですらセレブリティな生活が思い浮かべられない、生粋の庶民です。
学校には結界が張られている?
娘が、小学校での初めての夏休みを迎えました。44日間。長いです。
入学する前はウッキウキのワックワクで、入学当初は自分から早起きして近所のお兄ちゃんが迎えに来るのが待ちきれない様子でしたが、5月の終わりから様子が一変。
「足が痛い」
「お腹が痛い」
「学校行きたくない」
「学校つまんない」
と、行き渋り、「学校いやだ~」と、夜でも朝でも突然わんわん泣きじゃくる日も出てきました。
そして、朝ひとりで登校班と一緒に登校することができなくなりました(近所のお兄ちゃんが「行くよ~」と声をかけてくれるので、「じゃあね、いってらっしゃい」と送り出そうとすると、「無理~!」と泣き出す。仕度は自分でして、行く気はあるのですが)。
学校で何か嫌なことでもあるのかな、と聞いてみると、
「わかんない」。
日を改めて聞いたら、
「朝、勉強が始まる前にちょっと遊びたいのに、遊べないのがいやだ」
「勉強ばっかりなのがいやだ」
「名前のことでからかわれるのがいやだ」
「幼稚園に戻りたい」
と、回答はまちまち。
先生に聞いてみると、「授業はいっしょうけんめい取り組んでますし、休み時間はお友達と笑顔でおしゃべりしてますし、楽しそうにしています」と、困惑の様子。
まあ、おとなには見えない子ども同士でのなにかもあるのかもしれないですが。
帰りは下校班の仲良しのお友達と楽しそうに帰ってくるし、学校での出来事を聞くとそれなりに充実しているようなのですが(ただ、「学校どうだった?」と聞くと必ず「つまんなかった」と答える)、とにかく教室に行くまでがいやなようです。
「お母さんと一緒なら行ける」というので、毎朝学校まで登校班と一緒に歩いて行っています。
しかし、最初は門の前で離れられていたのが、めそめそ泣いて教室までになり、教室でクラスメイトの女の子が誘ってくれると入れていたのが、ある日先生が来るまで入れなくなり……。
先生が来たので「じゃあね」と背中を向けると、「おかあさん!!おかあさん!!」と泣きじゃくる始末。
送っていくとこの様子では、送らないほうがいいのでは……でもだれかがついていかないと行けないなら、送るしかないし……と悩んでいると、何事もなかったかのように帰ってきた娘が、
「先生が、朝お母さんと家で行ってきますタッチして、学校に来たら先生とおはようタッチしようって言ってくれたから、大丈夫」
と言って、翌日の金曜日はついていかなくても学校に行くことができました。
土日挟んで月曜日もひとりで登校できたので、大丈夫そうだなと思っていると、火曜日朝にまた泣き出して「無理~」と……。
よくよく聞き出すと、「だって先生がおはようタッチしてくれなかったんだもん」。
なら「先生おはようタッチしよう」と自分から言えばいいのですが、それはできないのです。
ただでさえ忙しいところ本当に申し訳ないのですが、先生によくよくお願いして、またタッチを再開してもらいました。
以来、ひとりでは行けないのですが、タッチしてもらえると思うと安心できるのか、教室まで送っていたのが校門の前までで大丈夫になり、門の前で離れるときにしくしく泣くことはなく、登校班のまま並んでスッと入れるようになりました。
先生もお忙しいので、ときどき忘れることがあり、そうすると次の日とても不安なようで、門の前でぐずぐず……。タイミングよくクラスメイトの女の子が登校してくると、その子にくっついて教室まで行ける、という状態です。
とにかく、不安な気持ちが勝っているときはだれかにエスコートしてもらわないと、門から教室まで行けないようで……いろんな子にお世話になっています。
おばあちゃんに送ってもらったときは、門でぐずぐずしていると上級生の女の子が「一緒に行く?」と声をかけてくれて、手をつないで教室まで送ってくれたり(おばあちゃんだとお母さんと一緒にいるより声が掛けやすいんでしょうか?)。
門の前でわたしにしがみついてめそめそしていると、同じ幼稚園だった男の子が手を引いて連れて行ってくれたり(教室に着くなり「付き合ってるの!?」と言われ、お互いなんとなく恥ずかしい思いをしたようです。笑)。
子どもはよく見てくれています。
ただ、旗振りやら仕事やらで「この日は絶対に送っていけないからね!ひとりで行く日だからね!」と前もって言っておくと、彼女なりにその日にコンディションを合わせるのか、ひとりで行けます……。
(こういう日があるから、「けっきょく甘ったれてんじゃん」って突き放したくなっちゃうんですよねえ……)
学校には結界が張られていて、気持ちを強くもたないと、もしくは信頼できる“何か”がないと、突破できないんだろうなあ~なんて思います。
彼女にとっては、先生とのおはようタッチがこころのよりどころのようです。いまのところ。
『がっこういこうぜ!』という絵本があって、これわたし好きなのですが、学校に行く途中にいろんな妖怪がいて~と言い訳する男の子に、もうひとりの男の子が
「ぜんぶおれがやっつけてやるよ!」
だから、がっこういこうぜ!と、一緒に登校する話なのです。
この友達のような、人じゃなくても事でも物でも、自分が信頼できる、強くいられるなにかがあるといいのかな~。
給食がおいしいとか図工が楽しいとか教室で飼っている虫がかわいいとかそんなのでもなんでも。
人生に通じるものがありますね。
2学期もたぶん毎朝送っていくことになるんだろうな~ いつまで続くのかな~ と心配な気持ちもありますが、ただ、登校班にくっついて、子どもたちとおしゃべりしながら歩くのはすっごく楽しい……!
ので、歩いていくのは苦ではないのですが、果たしてこのやりかたでいいのかどうかが疑問です。
第3回きょうだい会Shirabeは「縁日あそび&クラフトまつり!!」でした
岡山・広島の友人の「無事です」報告に胸をなでおろす日々です。
広島県の大学に通っていたため、西日本には多くの友人が住んでいます。
どうか、1日も早い復旧を願っています。
7月8日(日)は、第3回のきょうだい会でした!
今回の参加きょうだいさんは4名。みんな2~3回目の子です!
スタッフ2名とボランティアさんは1名。
全部で7名の小ぢんまりとした会でしたが、そのぶんまとまってみんなで作業をすることができました。
夏なので、えんにちあそび! 射的やわなげで、以前「大阪のサンタさん(第1回目のときにお菓子をたーくさん送ってくれた方です!)」がお菓子と一緒に送ってくれた消しゴムやシールをゲットしました!
ヨーヨーつり……ちょっと狭かったね(^^;)
なかなか取れなくて苦戦しましたが、みんな見事ふたつずつゲットしました!
今回、初めての子がいなくて、お互い顔見知りだったので、「きょうだいワーク」をひとつだけ取り入れてみました。
以前他県のきょうだい会さんに参加させていただいたときに行っていたものです。
「フィーリングオンアロープ」というそうですが、キャッチ―に「どっちどっちロープ」とプログラムには書きました。
これは、ロープの一方の端を「好き」、反対側の端を「きらいor苦手」、真ん中を「ふつう」として、質問を出されたら、自分はどう感じているかをロープをつかんで表すゲームです。
ふつうよりちょっと好きだったら、真ん中よりも「好き」寄りの部分のロープをもちます。ロープに目盛りがついているイメージでしょうか。
「白いご飯が好きな人」
「サッカーが好きな人」
「ダンスが好きな人」
「プールが好きな人」……
いろいろと質問するなかで、ひとつだけ
「お兄ちゃん・お姉ちゃん・弟・妹とお出かけするのが好きな人」
という質問を投げかけてみました。
答えはもちろん、4人それぞれ。
楽しいから好き!という子、あんまり好きじゃないという子、考えたくないよ~っていう子もいました。
どんな気持ちでもいいんです。
どんな思いをもっていても、大丈夫だよ。というのが、う~ん、これだけでは伝わらなかったとは思うんですが、回数を重ねるうちに、なんとな~くでも感じてもらえるといいなあと思います。
それから、きょうだいさんに大人気の工作を、なんと3つも!
すべて以前のアンケートで、きょうだいさんたちが「これやってみた~い」と書いてくれた工作です。
自分で絵を描いた特製うちわ。夏祭りでつかってもらえるといいなあ。
「え~ヤバイヤバイヤバイ」
「ぜんぜん取れない~」
と、キャアキャアワイワイみんなで楽しめたのは、スライムづくり。
すっごいのびる~(笑)
こうなるまでには根気強くモミモミしなければならないんです……!
ラメでキラキラのスライムがつくれて、みんなとっても楽しそうでした!
少しずつわたしたちスタッフにも慣れてきてくれて、おしゃべりもいっぱいしてくれるようになりました。うれしい(^^)
オリジナルのうちわとマスコット。
それぞれ個性が出て、どれもとってもステキです!
次回は9月2日(日)13:30~15:30 親子参加型きょうだい会です!
「きょうだい会Shirabeってどんなことしてるのかな~?」
「ふだんは”きょうだい”とふたりきりで一緒に遊ぶ機会がなかなかないから、遊びたい!」
「いきなり子どもだけで参加させるのは不安だな~」
とお考えの親御さん、ぜひご一緒に参加してみてくださいね!
その次は10月14日(日)13:30~15:30「ハロウィンあそび」です。
お申込み、お待ちしてま~す!
出張いいとこ塾in桐生「自分を愛せる子どもに」にパネリストとして参加させていただきました
先日、「きょうだいの気持ち」についてお話をさせていただきました、iitokoさんが主催している「いいとこ塾」。
7月4日(水)は、「自分を愛せる子どもに」と題して桐生で行われました。
講演会は2部構成。
第1部に社会福祉士・宮内啓史郎さんの講演(ご自身もADHDの息子さんのお父さまです)、第2部に宮内さんに加え、メリーの会・小川純恵さん、ハートバッチの会・有家久美さん、きょうだい会Shirabe・銀鏡の4名がパネリストとなり、お話をさせていただきました。
それぞれ、障がいをもつ子どものお父さん・お母さん・姉という立場から。
進行はNPO法人子育てアドバイザー協会理事の増谷幸乃さんです。
専門の知識があるにもかかわらず、自分の子どもを育てるとなるとなかなかうまくいかないこと……
良かれと思ってしていたことが裏目に出てしまい、自分のそれまでの努力ががらがらと崩れ去った音が聞こえたこと……
自分の子どもに障がいがあると知り、本当に受け入れるまでの葛藤や、殻に閉じこもって周りがみんな敵に見えていたこと……
みなさん本音の、本当のお話をしてくださり、胸に迫るものがありました。
共通して言えるのは、みんな家族をとても大事にしているということ。
そして、小川さん・有家さんのお話からは、母は強し!!ということを、間近で見せつけられた思いです!
弱い部分を認めてそれでも強くあろうとする姿に、しびれるわ~と思いながら聞いていました……自分もそんな母親になりたいです。
宮内さんは奥さまを本当に尊敬して、愛していらっしゃるのだなあというのが言葉の端々に見え、なんだかこっちが照れてしまうくらい(笑)
子どもに向き合うことに男女の差はないけれど、やっぱり子どものいちばん近くにいて、かわいいところも憎らしいところも見ているのはお母さんです。
そのお母さんを、優しく、力強く見ていてくれるお父さんの存在は、本当に本当に大切だと思います。
しかし……ステージから客席にまっすぐ対面する形で座っていたので、すっごく緊張しました~……
見に来てくれていた友人が、「緊張するあゆみちゃんを見て緊張したよ」と(^^;)
わたしはどのくらい伝えられたかわからないのですが(帰りの車の中で、あ~こう言えばよかった、このこと付け足せばもっとわかりやすかった、あんな話は余談だった、とか悶々としてました……)、関心をもって聞いてくださっている方ばかりで、アットホームな雰囲気で、とてもありがたかったです。
アンケートを読ませていただいたのですが、みなさんたくさん書いてくれていて、聞きに来てくれたみなさんも、ご自身のご家族のことをとても大事に思っている方ばかりなんだなあとじーんとしました。
なかでもわたしが、へたくそながらにこういった場所で話すことができてよかった、と感じたのは、
「3番目の子に障がいがあり、上ふたりのきょうだいたちが今後どういう感情をもつか心配だったけれど、お話を聞いて安心しました」
「たくさん弟の面倒をみていてくれているお兄ちゃん。弟が眠ってからの時間はお兄ちゃんとのおしゃべりタイムにしたい」
という意見を書いてくださっていた方がいたことです。
うわ~ よかったなあ、役に立ったなあ~ と実感できて、すごくうれしかったです!
それから、おそらくもう子育てを終えた年齢のお母さまが、
「きょうだいの学齢期のころを思い出し、涙しました」
と書いてくださっていたこと。傷つけてしまい、申し訳ない気持ちにもなりました。
お父さん・お母さんが大変な思いをしているのは、きょうだいはみんなわかっていると思います。
だから助けになりたいし、家族の役に立つことは大きな喜びだけれども、自分のことも見てほしい、認めてほしい。
自分は未来のために、自分自身のことも大事にしなきゃならない、守らなきゃならない……。
きょうだい特有の悩みというのは、家族が大好きだからこその葛藤でもあると思います。
こういった機会をいただけたこと、感謝しています。
iitokoスタッフのみなさんにもお会いできて、光栄でした!
第2回があるかも!?というお話なので、ご予定が合えばぜひお運びください。
メリーの会
ハートバッチの会
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